9月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇-ゴールドマンは値上がり続くと予想

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。主要通貨に対するドルの動きを示す指数は8月以来の高水準となった。米国債利回りが上昇し、主要通貨と比較したドルの魅力が高まった。資源輸出国通貨の需要後退にも支えられた。資源輸出国通貨は、資源値下がりや高リスク資産への需要低下で売られた。

  ロビン・ブルックス氏などゴールドマンのストラテジストはリポートで、2019年までの米金融引き締めサイクルで3ポイントの利上げがあるとの予想に基づき、ドルが15%上昇すると予想している。

  リポートでは、「市場が織り込んでいるハト派度合いを考えると、ドル上昇への障害は低い一方、ドルの大幅な下落への障害は大きい」と指摘した。ゴールドマンは「ドル買い・カナダドル売り」、「ドル買い・円売り」を勧めている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.7%上昇。ドルは対ユーロで0.1%上昇の1ユーロ=1.1220ドル。対円では0.7%高の1ドル=102円56銭

  13日の市場では、オーストラリア・ドルやカナダ・ドルといった高利回り通貨が下落。鉄鉱石先物が7月以来の安値に下げたほか、原油先物はバレル当たり45ドルを下回った。

原題:Goldman Says Dollar Surge Far From Over as Traders Misprice Fed(抜粋)
 

◎米国株:反落、S&P500は7月以来の安値-緩和弱まるとの見方で

  13日の米株式相場は反落。世界的に金融緩和による景気刺激策が弱まるとの思惑から売りが膨らみ、欧州から米国にかけて国債とともに下げた。

  S&P500種株価指数は7月7日以来の安値に沈み、全10セクターが下げた。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は18%上昇して、6月以来の高水準。ダウ工業株30種平均の構成銘柄ではアップルのみが上昇した。米国債は下落し、10年債利回りは6月以来の高水準となった。

  株式相場は落ち着いた展開が異例の長期間続いていたが、弱い世界経済を押し上げる能力が中銀にあるかどうかをめぐって神経質となり、過去3営業日では荒い動きになっている。株式と債券が同時に下げるのは9日以降で2度目で、資金の逃避先がほとんどない状態になっている。

  アルパイン・パートナーズの上級運用担当者、ブレット・チェスニー氏は「米国だけでなく世界的に市場は中央銀行に左右されており、資産クラスを問わず中銀が支配的な要素になっている」と指摘。「これら中銀が動かなければ、金融政策という安定要因が弱まるあるいはなくなると市場は心配し始める」と述べた。

  バンク・オブ・アメリカの調査によれば、ファンドマネジャーは今月、弱気な見方から現金の保有を高めている。株式と債券の両方が過大評価されていると回答した投資家の割合は過去最高になり、現金と比較した株式の配分は4年ぶりの低水準近くに低下した。

  S&P500種株価指数は前日比1.5%安の2127.02で終了。ダウ工業株30種平均は258.32ドル(1.4%)下げて18066.75ドルで終えた。

  S&P500種構成企業の決算が6四半期連続で減益になると予想されている中、高いバリュエーションも引き続き投資家の悩みの種となっている。予想株価収益率(PER)は18.4倍と、2002年以来の高水準。

  米国株は利上げを懸念しない日もあれば、当局者のタカ派寄りの発言でS&P500種が約2カ月ぶりの大幅安になる日もある。今夏の株式相場の動きから判断すれば、米経済が決定要因のようだ。ボストン連銀のローゼングレン総裁が利上げを長く待ち過ぎるのは危険だと指摘した9日以降、S&P500種は2.5%下げている。しかし、つい先月には利上げ確率が上昇する中で株価は上昇していた。

  先月と現在の大きな違いは米経済指標だ。7ー8月は予想を上回っていたが、今は予想を下回っている。

  オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏(ニューヨーク在勤)は「経済指標がもっと良い内容であれば、9日の市場はもっと前向きに反応していた可能性が高い」と発言。「米金融当局は恐らく12月利上げを決意しているが、期待が高まると経済統計に対する反応がやや過剰になりかねない」と指摘した。
原題:U.S. Stocks, Bonds Sell Off as Market Turmoil Resumes; Oil Drops(抜粋)
New Ingredient for U.S. Stocks Obsessed With Fed Is Tepid Data(抜粋)
 

◎米国債:下落、一段の売りかさむ-資産運用会社は現金を積み増し

  13日の米国債は下落。10年債利回りは3カ月ぶり高水準となった。バンク・オブ・アメリカ(BofA)がまとめた調査によれば、投資家は手持ちの現金を増やしており、その規模はここ15年で最高に迫っていることが分かった。

  この日は償還期限の長い国債を中心に売られた。2年債と30年債の利回り差は166ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) に拡大した。これは終値ベースで6月30日以来で最大。BofAが行った9月の月間調査によると、資産運用会社は現金資産の比率を5.5%に引き上げており、2001年11月以来の最高に迫った。調査回答者のうち、株式と債券は割高になっているとみる投資家は過去最高の54%に上った。

  英国が欧州連合(EU)離脱を選択してからの約2カ月間でボラティリティが急上昇している。世界の中央銀行が、異例の低利回りを招いた刺激策の効果を再考しているとの懸念が強まったことが背景。

  MUFGセキュリティーズアメリカのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「中央銀行の手段がある意味で出尽くしたとの新たな見方が出ている」と述べ、これまで需要を支えてきた金融政策から「当局が手を引く恐れがあるとの懸念がある」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによるとニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは6bp上げて1.73%、同年債価格(表面利率1.5%、2026年8月償還)は97 30/32。

  ヘッジファンド運用会社エリオット・マネジメントを率いるポール・シンガー氏は13日、投資家が長期債を売り払うべきであり、主要7カ国(G7)の国債でも安全な資金の避難先ではないと警告した。

  シンガー氏はニューヨークで開かれた「CNBC・インスティチューショナル・インベスター・デリバリング・アルファ・コンファレンス」で、低調な経済情勢の中でもインフレが「皆を驚かせ」、「目標を突破する」リスクが見られると指摘した。

  米財務省がこの日実施した30年債入札(発行額120億ドル)の結果によると、最高落札利回りは2.475%となった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.13倍と、過去10回の平均2.33倍を下回った。

  入札への参加が義務づけられているプライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札全体に占める割合は37.5%と、2015年8月以来の高水準だった。プライマリー ディーラー以外の直接入札者の割合は4.6%と、2009年9月以来の低水準となった。
原題:Bond Market Selloff Deepens as Money Managers Pile Into Cash(抜粋)


◎NY金:5営業日続落、6月以来最長-ドルの上昇で代替需要が減退

  13日のニューヨーク金先物相場は6月以降で最長の5営業日続落。ドルの上昇を背景に、代替投資としての金への買い意欲が減退した。

  TDセキュリティーズのシニア商品ストラテジスト、マイク・ドラゴシツ氏(トロント在勤)は電話インタビューで、「年内に利上げの可能性があるとの観測が強まりつつある」と指摘。「12月の利上げは十分にあり得るということが、金市場に打撃を与えている」と述べた。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%安の1オンス=1323.70ドルで終了。5日続落は6月23日以来の最長。

  銀先物12月限は0.1%下げて18.975ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値下がりした。
原題:Gold Sags in Longest Slump Since June as Demand Ebbs on Dollar(抜粋)

◎NY原油:大幅反落、供給超過さらに長引くとのIEA予測で

  13日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅反落。国際エネルギー機関(IEA)が世界的な需給バランス見通しを修正し、現在の供給超過が2017年に持ち越されるとの見通しを明らかにした。14日発表の米エネルギー情報局(EIA)統計では、先週の原油在庫が400万バレル増加したことが明らかになる見通し。

  トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)のシニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は「IEAは現在の供給超過がこれまで予想していたよりも長く続くとの見方を明らかにした」と指摘。「米国の在庫統計に対しては、遅れていた輸入原油の到着で、在庫は大きく積み上がったとの見方が広がっている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比1.39ドル(3.00%)安い1バレル=44.90ドルで終了。ロンドンICEのブレント11月限は1.22ドル(2.5%)下げて47.10ドル。
原題:Oil Declines as IEA Says Surplus Will Last Longer Than Expected(抜粋)

◎欧州株:4日続落、鉱業やエネルギー下落で-朝方の上げを消す

  13日の欧州株式相場は下落。朝方は上昇していたものの、鉱業株やエネルギー株が売られ下げに転じ、指標のストックス欧州600指数はほぼ1カ月ぶりの安値に沈んだ。

  原油安に伴い、トタルとロイヤル・ダッチ・シェルはそれぞれ3%前後下落した。英オンライン食品販売のオカド・グループは14%安と急落。利益率の圧迫が続く状況が短期的に弱まる見通しはないと明らかにしたことが嫌気された。

  ストックス欧州600指数は前日比1%安の338.72で終了。朝方には一時0.6%高となる場面もあったが、米国市場の寄り付き後に上げを消した。過去4営業日の下落率は3.4%と、2カ月ぶりの大きさ。中央銀行が景気刺激策としての金融政策の活用に以前ほど積極的でなくなったとの懸念が投資家の間にあるほか、シティグループの指数によると、今月に入りユーロ圏の経済指標は再び市場予想を下回り始めた。

  バークレイズのウェルスマネジメント部門欧州投資戦略責任者のウィリアム・ホッブス氏(ロンドン在勤)は「バリュエーションは高くないが、相場がここから上昇するには経済指標か企業収益の改善が必要だ」と指摘。「2月の底打ち後の反転は、行き過ぎた悲観が当時の相場に織り込まれ、ファンダメンタルズの変化があったと言うよりも悲観的な見方が弱まったためだった。低い経済成長はいまだに変わっていない」と語った。
原題:European Stock Gains Collapse to Usher In Fourth Day of Losses(抜粋)

◎欧州債:ドイツ10年債が4日続落、入札控えた米国債に連れ安

  13日の欧州債市場ではドイツ10年債が4日続落。規模120億ドル(約1兆2250億円)の米30年債入札を控えて下落した米国債に追随した。

  ドイツ10年債の4日続落は2カ月ぶり。米連邦準備制度理事会(FRB)のブレイナード理事によるハト派発言を受けて米国の利上げが迫っているとの観測が後退し、債券が支えられたため朝方は上昇していた。だがその後、下げに転じた。

  DZ銀行(フランクフルト)の債券ストラテジスト、クリスティアン・レンク氏は「今やブラックアウト期間が始まり、来週半ばまで米当局者による具体的な発言は聞けなくなった」とし、「従って市場はその他の材料に注目する。過去1週間に目の当たりにした超長期債の売りは、トレーダーが今回の米国債入札で超長期債にいっそうの売り圧力がかかるだろうと不安視したからかもしれない」と指摘した。

  ロンドン時間午後5時現在、ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇のプラス0.07%で、6月24日以来の高水準となった。2026年8月償還債(表面利率ゼロ)の価格は0.337下落し99.296。
原題:German Bonds Drop With Treasuries Before U.S. Debt Auction(抜粋)

(米国株、NY外為を更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE