中国経済、8月に持ち直し-工業生産や小売売上高が予想上回る

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  • 工業生産は6.3%増-市場予想は6.2%増、7月は6%増
  • 1-8月固定資産投資も8.1%増と、市場予想上回る

中国経済は7月に減速した後、8月に持ち直しの兆しを示した。工業生産と小売売上高、固定資産投資の伸びは全てエコノミスト予想を上回った。ただ、不動産市場に押し上げられた面もあり、不動産価格上昇が持続不可能になるとの懸念が高まった。

  国家統計局が13日発表した8月の工業生産は前年同月比6.3%増加した。 ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値は6.2%増。7月は6%増だった。8月の小売売上高は同10.6%増(7月は10.2%増)、1ー8月の都市部固定資産投資は前年同期比8.1%増だった。

  今回の指標は最近の他の指標と共に、中国経済への信頼感押し上げに寄与する形となった。8月の貿易統計が予想よりも良い内容だったほか、製造業購買担当者指数(PMI)は予想に反して約2年ぶりの高水準に上昇した。ただ、一つの問題は、回復を支えてきた不動産市場が逆風に直面する可能性があることだ。政府は不動産価格の伸びが持続不可能なほど高いと示唆している。

中国経済は持ち直しの兆し

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  マッコーリー・セキュリティーズの中国経済担当責任者、胡偉俊氏(香港在勤)は「経済はかなり安定しているように見えるため、当局は利下げや預金準備率引き下げに踏み切ることはないだろう。現在の懸念材料は金融リスクや不動産バブルだからだ」と分析した。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏(香港在勤)は今回の指標について、「まずまずの数字であり、これにより経済安定化のメッセージが引き続き強化される。政府は今回の数字に満足するだろう」と指摘した。

  1ー8月の不動産開発投資は前年同期比5.4%増。住宅販売額は40.1%上昇した。

原題:China’s Economy Strengthened as Factory Output, Retail Perk Up(抜粋)

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