ECB、銀行不良債権処理で指針-先送り姿勢の決別

  • ユーロ圏の銀行、合計で124兆円の不良債権抱える
  • 指針に拘束力はないものの、罰則科す可能性にも含み

欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の多くの銀行を圧迫している不良債権処理への取り組みを強化する。緩い監督と弱々しい経済成長が続いたために深刻化した問題の修復を図る。

  返済の疑われる不良債権はユーロ圏で合計1兆1000億ユーロ弱(約124兆円)に上る。ECBが12日公表した指針案は、銀行がこの問題から脱却できるよう後押しすることを目指している。不良債権残高削減のため銀行に必要な「戦略やガバナンス、業務に関する主要な側面」に対処し、「ECBが監督する上での期待を前進させる」最良の実践モデルを設定すると、ECBは発表文で述べた。

  ユーロ圏の銀行はこれまで、資産価格の回復を待ったり融資をロールオーバーしたりし、不良債権の対処を先送りしてきた。ECBはこうした手法に終止符を打ちたい考えで、「高水準の不良債権を抱える銀行には、削減に向けた現実的かつ野心的な目標の実行を期待する」とした。

  指針に拘束力はないが、順守できない場合には説明が求められるほか、罰則が適用される可能性もある。ユーロ圏の不良債権問題を統括するアイルランド中銀のシャロン・ドナリー氏によると、指針で設定された基準を考慮に入れつつ銀行が自ら目標を設定し、監督当局と合意した上で最終的な計画を策定する。

  ECBは「過去に多く見られた様子見のアプローチでは、問題は解決しなかった」と指摘。指針案に対しては11月15日まで一般からの意見を受け付ける。

原題:ECB Ramps Up Effort to Shrink Banks’ Mountain of Bad Loans (1)(抜粋)

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