きょうの国内市況(9月9日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXが3日続落、内外金融政策懸念や北朝鮮リスク-円強含みも

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  東京株式相場は、TOPIXが小幅に3日続落。国内外の金融政策に対する不透明感に加え、朝鮮半島の地政学リスクや為替市場での円強含みなどが重しとなった。食料品や情報・通信、建設など内需セクターが安い半面、海外原油高を受けた鉱業など資源株の堅調が下支えした。

  TOPIXの終値は前日比2.09ポイント(0.2%)安の1343.86。日経平均株価は6円99銭(0.04%)高の1万6965円76銭と、小幅ながら3日ぶりの反発。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの重見吉徳グローバル・マーケット・ストラテジストは、「日本銀行の追加緩和の有無で見方が分かれおり、相場は膠着状態に陥っている」と指摘。米国の利上げがかなりスローペースになるほか、日銀の緩和余地が小さいことも考えると、「ドル高・円安の持続力に疑問符が付き、買いを入れにくい」と話した。

  東証1部の売買高は17億6469万株、売買代金は2兆1662億円。値上がり銘柄数は739、値下がりは1082。この日の取引開始時は株価指数先物・オプション9月限の特別清算値(SQ)算出で、ブルームバーグの試算では日経平均型で1万7011円77銭と8日の終値を53円上回った。

  • 東証1部33業種は食料品や水産・農林、情報・通信、建設、その他製品、電気・ガス、陸運、保険など13業種が下落。海運や鉱業、空運、証券・商品先物取引、非鉄金属、鉄鋼、ガラス・土石製品、機械など20業種は上昇。鉱業など資源関連は、米週間在庫の急減を材料に8日のニューヨーク原油先物が大幅続伸したことが好感された。

  • 売買代金上位では、前日急伸したディー・エヌ・エーが反落、ユニー・ファミリーマートホールディングスや明治ホールディングス、キリンホールディングス、大東建託も安い。半面、ダブル・スコープや電通、オリンパス、日本航空、日本郵船、日立建機が高く、BNPパリバ証券が投資判断を上げた京セラも上げた。

●債券下落、長期ゾーンの日銀オペ見送りでスティープ化-ECB失望も

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  債券相場は下落。欧州中央銀行(ECB)が金融政策の現状維持を決めたことを受けて欧州主要国の債券が安くなり、米国債相場が下げた流れを引き継ぎ、売りが先行した。さらに、日本銀行が長いゾーンの国債買い入れオペを実施しなかったことで、利回り曲線はベアスティープ(傾斜)化が続いた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比16銭安の151円15銭で開始し、151円13銭まで下落。オペ結果を受けて、午後の取引開始後に一時3銭高の151円34銭まで上昇したが、再びマイナス圏で推移し、結局は18銭安の151円13銭とこの日の安値で引けた。

  9月物は12日に最終売買日を迎える。限月交代に向けた取引が膨らみ、12月物の売買高は9月物を上回った。日本取引所はこの日の夜間取引から中心限月が12月物に移行と発表した。

  三井住友アセットマネジメントの深代潤債券運用グループ理事兼副ヘッドは、「昨日の中曽宏日銀副総裁の講演を受け、国債買い入れ規模の柔軟化による実質的な減額の観測がまたくすぶり始めた」と指摘。「今日のオペで長いゾーンが見送られ、日銀がイールドカーブを立たせたいのではないかという思惑も出ており、金利上昇要因となっている」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.025%で開始。午後はマイナス0.035%まで戻したが、再び水準を切り上げ、マイナス0.015%を付けた。新発2年物の368回債利回りは横ばいのマイナス0.20%で開始し、一時マイナス0.21%まで下げ、その後はマイナス0.205%で推移した。

  超長期債は引き続き安い。新発20年物157回債利回りは5bp高い0.435%と3月31日以来の水準まで売られた。新発30年物の52回債利回りは一時7bp高い0.515%を付け、新発40年物の9回債利回りは2.5bp高い0.545%で推移した。

  日銀はこの日、今月3回目となる長期国債買い入れオペを実施した。対象は残存期間「1年以下」、「1年超3年以下」、「3年超5年以下」で、長期や超長期ゾーンは通知されなかった。正午前に発表されたオペ結果によると、全年限で応札倍率が前回から低下。このうち、「1年超3年以下」はこれまで最低だった2015年5月25日の1.68倍を下回った。

●ドル・円が反落、米利上げ観測後退や株軟調が重し-北核実験も嫌気

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が反落。9月の米利上げ観測の後退でドルの上値が重い中、日本株の下落を背景に一時1ドル=102円台を割り込んだ。

  午後4時20分現在のドル・円相場は前日終値比0.3%安の102円17銭。朝方の102円台半ばから、一時は101円97銭までドル売り・円買いが進んだ。前日の海外市場では、米長期金利の上昇を背景に102円60銭と2営業日ぶりの水準まで上昇していた。

  あおぞら銀行市場商品部部長の諸我晃氏は、「きのうは原油価格が上がったということで米金利が上昇し、ドル買いになったが、やはり上値を追う材料がない」と指摘。来週は大きなイベントの前の週であるため、それほど方向感は出ないとみているが、米国の利上げ期待が後退している中、ドル・円は上値の重い展開が続くとの見方を示した。

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