黒田日銀総裁:総括的検証の実施を説明、外債購入触れず-首相と会談

  • 首相からは特別な話はなかったと総裁-会合は「定例的なもの」
  • 内外の経済金融情勢について意見交換-アジア経済の状況も

安倍晋三首相と黒田東彦総裁は9日昼、官邸で会談した。今月20、21日の金融政策決定会合を直前に控え、内外の経済金融情勢について意見交換した。黒田総裁が会談後、記者団に話した。

  黒田総裁は今回の会合は「定例的なもの」としたうえで、決定会合で「この3年間の金融政策に関連して総括的な検証を行うことについても説明した」と発言。首相から特別な話はなかったという。日銀による外債購入については「そういう話は全くない」と否定した。また、首相とは「アジア経済の状況などについて最近の情勢も踏まえて意見交換ができた」と述べた。

黒田日銀総裁

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  黒田総裁は5日、都内で行った講演で、総括的な検証について、「緩和の縮小という方向の議論ではない」と強調。量、質、金利の各次元での拡大は「まだ十分可能だ」と述べるとともに、「それ以外のアイデアも議論の俎上(そじょう)から外すべきではない」と語った。

  一方で、マイナス金利について「金融仲介機能に与える影響についても考慮する必要がある」としたほか、「マインド面で、人々の間に広い意味での金融機能の持続性に対する不安をもたらし、経済活動に悪影響を及ぼす可能性には留意する必要がある」との認識も示していた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE