商品市場で今年最大のサプライズ、石炭値上がりは鉱山会社に恩恵

  • 原料炭の指標価格は今年に入って2倍余りに上昇
  • 世界最大の鉱山会社BHPビリトンは石炭輸出最大手

石炭の予想外の値上がりが、世界の大手鉱山会社の利益を思いがけず押し上げそうだ。鉱山各社は利益の減少につながっている商品価格の下落局面のかじ取りに努めている。

  鉄鋼用原料炭の価格上昇はここ数週間に加速し、世界最大の生産国であるオーストラリアの指標価格は8日、9.5%上げ、少なくとも2013年以来最大の上昇率を示した。リベラム・キャピタルによれば、現行の価格水準であればBHPビリトンの17年6月通期の基調的EBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)はほぼ50億ドル(約5100億円)増える可能性がある。

  中国の生産減少で他国からの供給への依存度が増し、石炭価格は今年に入って2倍余りに上昇。モルガン・スタンレーが「全くのサプライズ」と呼んだ価格上昇は、過去5年間、商品価格下落に苦しんでいる鉱山会社にとって明るい材料になっている。これは、BHPの主要な収益源である鉄鉱石価格の見通し悪化の埋め合わせにもつながる見通しだ。同社と複数の銀行が鉄鉱石価格は年末までに下落すると予想している。

  リベラム・キャピタルの鉱業アナリスト、リチャード・ナイツ氏 (ロンドン在勤)は電話インタビューで、「こうした状況は誰も予想していなかった。市場全体が驚いている。発電用石炭と原料炭の価格が現在の水準を維持すれば、このセクターでは利益が大幅に引き上げられる」と指摘した。

原題:Biggest Commodity Surprise of 2016 Is a Windfall for Miners(抜粋)

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