天まで届くか建設株、財政出動期待膨らむ欧州-ECBに手詰まり感

  • ドラギECB総裁は財政政策による景気支援求める
  • 建設・資材株のバリュエーション、ストックス600指数を上回る

欧州中央銀行(ECB)の金融緩和プログラムではユーロ圏の成長押し上げに限定的な効果しかないため、域内各国政府が公共投資を増やさざるを得ないとの観測が浮上。これで建設株に賭ける動きが広がっている。

  フランスのバンシやドイツのハイデルベルクセメントなどを含む建設・資材銘柄指数は6月の安値から21%上昇し、終値ベースで約9年ぶり高値を今週付けた。ストックス欧州600指数を構成する業種別指数の中でも際立った上げを示している。JPモルガン・アセット・マネジメントとBNPパリバは最近、財政出動が増えるとの見通しを示した。

  ECBは債券購入プログラムを実施、政策金利も過去最低に引き下げているが、ユーロ圏の景気は弱いままでインフレ率も上向いていない。このため、これ以上何ができるのかという疑問は残ったままだ。欧州各国がインフラ投資を増やすことになれば、最も恩恵を受ける企業には建設会社が含まれると、NNインベストメント・パートナーズのパトリック・ムーネン氏はみる。同氏は8月初めに「中立」としていた建設セクターの投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。

  マルチアセット・ストラテジストである同氏は「市場はこうした動きを間違いなく期待している」と発言。「財政支出で最も効率が良いのはインフラ投資だ。これに関連して活動する業種や企業、例えば建築資材や工業製品会社などが恩恵を受けるのは明らかだ」と説明した。

  ECBのドラギ総裁は8日、財政政策もユーロ圏経済を支えるべきだとし、ドイツに一段の余地があると指摘。同日の定例政策委員会で金融政策を据え置いたECBは2016年の域内成長率見通しを上方修正したが、17年と18年については引き下げた。

原題:Sky’s the Limit as Construction Stocks Rise on Europe Budget Bet(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE