FRB、銀行による一般企業への投資禁止を米議会に勧告

  • ゴールドマンはマーチャントバンキング業務の制限で最大の影響も
  • FRBなど米銀行監督当局は米金融規制改革法に基づき勧告書を公表

ゴールドマン・サックス・グループなど銀行による一般企業への投資に関し警告が発せられた。米連邦準備制度理事会(FRB)は銀行によるこうした投資が行えなくなるようにしたい意向だ。

  8日公表された米銀行監督当局による議会への複数の勧告の中でFRBは、銀行が企業に融資よりむしろ投資するマーチャントバンキング業務の禁止を求めた。ゴールドマンなどの銀行が金属やエネルギー市場で近年不当に優位な立場にあるとする議員らの批判を受け、FRBはウォール街の金融機関による実物商品保有の制限も要請した。

米銀による一般企業向け投資に警告

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

  同勧告書は銀行の投資活動に関する複数の機関による調査に基づくもので、米金融規制改革法(ドッド・フランク法)で作成が求められていた。特定のトレーディングや投資を禁じたボルカールールが適用されないと当局が考える潜在的リスクへの対処方法に重点を置いた内容となっている。

  銀行のコモディティー事業に関する2014年の上院の調査では、ゴールドマンによる約150億ドル(約1兆5400億円)のマーチャントバンキング投資が明らかになった。同行の最新の届け出によれば、マーチャントバンキング業務を含む部門で今年1-6月期に12億ドルの総収入を計上し、そのうち6億2600万ドルは持ち分投資が寄与した。

  米通貨監督庁も同勧告書で、評価の難しい証券を金融機関が保有するのを制限する方針を示し、銅やアルミニウムなど特定の工業用金属への銀行の投資を抑制することも提言した。

  FRBはさらに、一般に非金融機関が所有する融資会社に対し、銀行を対象としたルールの適用免除を撤廃することを求めた。

  ゴールドマンやモルガン・スタンレー、JPモルガン・チェースなど勧告の影響を受ける可能性のある銀行の広報担当者はコメントを控えた。

原題:Fed Urges U.S. Ban on Wall Street Buying Stakes in Companies (2)(抜粋)

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