ヘッジファンドをファミリーオフィスも敬遠、低リターン・高コストで

  • ファミリーオフィスはヘッジファンドへの資金10%減らす-リポート
  • ファミリーオフィスの平均リターンは2015年に0.3%に急低下

富裕層の一族資産を管理運用するファミリーオフィスが、ヘッジファンド投資に対する慎重姿勢を強めている。

  スイスの銀行UBSグループとロンドンの調査会社カムデン・ウェルスのリポートによれば、ファミリーオフィスは5月までの1年間にヘッジファンドへのエクスポージャーを10%減らした。

  UBSのグローバル・ファミリーオフィス・グループのフィリップ・ヒグソン副会長はインタビューで、「ヘッジファンドへの資金配分引き下げの理由は高い手数料と残念なパフォーマンスの二つだ」と話した。

ウォール街

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ヘッジファンドの運用成績は金融危機以降、総じて株式相場のパフォーマンスを下回り、ニュージャージー州の公的年金基金などの機関投資家もヘッジファンド投資を敬遠しつつある。

  リポートによると、ファミリーオフィスの2015年平均リターンは0.3%と前年の6.1%から急低下。昨年の低リターンを受けてファミリーオフィスは今後、コストをさらに精査するようになるだろうとヒグソン氏は述べた。

  ファミリーオフィスはヘッジファンド投資のほか債券などへの投資も減らし、不動産やプライベートエクイティ(PE、未公開株)を選好しているという。また、現金比率は多くのオフィスで約8%だった。

原題:Family Offices Back Away From Hedge Funds After Returns Decline(抜粋)

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