きょうの国内市況(9月8日):株式、債券、為替市場

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●日本株は続落、日米金融政策に不透明感-「マリオ」任天堂は活況

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  東京株式相場は続落。日米の金融政策に対する不透明感やあすの株価指数先物・オプションの特別清算値(SQ)算出を前に買い手控えムードが強い中、為替の円高リスクも投資家心理にマイナスに働いた。保険や銀行など金融株、鉄鋼や化学、ガラス・土石製品など素材株が安い。

  半面、iPhone(アイフォーン)向け新作ゲームの配信が好感された任天堂が売買を伴い大幅高。協業先のディー・エヌ・エーも高い。2銘柄で東証1部売買代金の約2割を占めた。

  TOPIXの終値は前日比3.58ポイント(0.3%)安の1345.95、日経平均株価は53円67銭(0.3%)安の1万6958円77銭。日経平均は終値で4日ぶりに心理的節目の1万7000円を割り込んだ。

  しんきんアセットマネジメント投信の鈴木和仁シニアストラテジストは、週初に1ドル=104円台までドル高・円安が進んだが、「101円台まで押し戻され、輸出企業の業績下振れが警戒され、買いの手が止まってしまった」と言う。足元の米国経済指標の低調を受け、「米当局が12月に利上げを再開したとしてもペースは相当緩やかで、天井は低い。米長期金利はそれほど上がらず、対ドルでの円安も限られる」との見方を示した。

  東証1部の売買高は16億7242万株、売買代金は2兆1925億円。値上がり銘柄数は860、値下がりは923。

  • 東証1部33業種は保険や鉄鋼、サービス、パルプ・紙、水産・農林、電気・ガス、ガラス・土石製品、化学、銀行など21業種が下落。その他製品や海運、精密機器、証券・商品先物取引、ゴム製品、輸送用機器、卸売など12業種は上昇。

  • 売買代金上位では楽天や信越化学工業、東京電力ホールディングス、三菱電機、日東電工、8月の単体売上高が2%減った電通が安い。半面、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を上げたSMCのほか、塩野義製薬やカカクコム、いすゞ自動車、サノヤスホールディングスも高い。

●債券下落、日銀副総裁発言で売り優勢-緩和のハードル高く映るとの声

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  債券相場は下落。金融政策の先行きに対する不透明感が強い中、日本銀行の中曽宏日銀副総裁の講演での発言をきっかけに売りが優勢となった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比4銭高の151円52銭で取引を開始し、一時151円60銭まで上昇した。午後に入ると水準を切り下げ、151円29銭まで下落。結局17銭安の151円31銭と、この日の安値圏で引けた。

  ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、先日の黒田東彦総裁と、この日の中曽副総裁の発言からは、現状のマイナス金利付き量的・質的緩和の効果はあるが、副作用もありますという内容だと指摘。「マイナス金利で短い年限から長い年限まで金利が下がる効果があったが、あらためてその弊害にも言及している。追加緩和でマイナス金利深掘りや量の拡大をやる時はやるが、ハードルは高いと映る」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の344回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.065%で開始し、マイナス0.07%まで下げた。午後はマイナス0.04%まで売られた。新発20年物の157回債利回りは3bp低い0.325%まで低下したが、その後0.39%まで上昇。新発30年物の52回債利回りは4bp低い0.375%まで下げた後、0.45%を付けている。

  財務省が午後発表した表面利率0.1%の5年利付国債(129回債)の入札結果によると、最低落札価格は101円38銭と予想を1銭上回った。小さければ好調なテール(平均と最低落札価格の差)は1銭と前回と横ばい。投資家需要を反映する応札倍率は3.03倍と、昨年10月以来の低水準となった。

●ドル・円は101円台後半、日米金融政策の不透明感が重しに

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=101円台で上値の重い展開となった。日米金融政策の不透明感がくすぶる中、日本銀行の中曽宏副総裁の発言を受けてドル安・円高が進む場面もあった。

  午後3時37分現在のドル・円相場は前日終値比0.1%夜の101円66銭。朝方に付けた101円92銭を上値に、午後には一時101円41銭まで下落した。

  みずほ証券投資情報部の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、中曽副総裁の発言について「マイナス金利の深掘りなど、延長にあるものを拡大できるところがあるのかという議論をしながら、プラスとマイナスの影響をてんびんにかける形で思い切って新しいことをするという感じではなさそう」と指摘。日銀の政策が判明するまで101円から103円のレンジが見込まれる中、中曽副総裁の発言を受けてレンジの下限に近づいたものの、「下抜けるには結果を待ってから」と言う。

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