中国:8月の輸出、元安が支援-輸入はドルと元建てで増加

更新日時
  • 輸出はドルベースで2.8%減、元建てでは5.9%増
  • 輸入はドルベースで14年以来となる増加を記録

8月の中国輸出は人民元相場の下げが支援要因となった。一方、輸入はドルベースで2014年以来となる増加を記録した。

  税関総署が8日発表した8月のドルベースの貿易統計によれば、輸出は前年同月比2.8%減少。元安が輸出額を押し上げた結果、元建てでは5.9%増と6カ月連続のプラスとなった。

  ドルベースの輸入は前年同月比1.5%増。14年終盤以降で初めて増加した。元建てでは10.8%増。貿易黒字は520億5000万ドル(約5兆3000億円)。黒字額はブルームバーグ調査のエコノミスト予想(588億5000万ドル)よりも小さかった。

  スタンダードチャータードの大中華圏経済調査責任者、丁爽氏(香港在勤)は人民元の下落が輸出を下支えしていると説明。「元相場が上昇せずにこうした水準にとどまる限り、中国の輸出競争力は非常に高い」と指摘。一方で、中国当局は下振れリスクを懸念しているとも付け加えた。

  HSBCホールディングスのアジア経済担当共同調査責任者、フレデリック・ニューマン氏(香港在勤)は、「表面的には改善しているように見えるかもしれないが、中国の貿易エンジンは引き続き勢いが失われた状態にある」と分析。「ドルベースの輸出は8月も減少しており、世界貿易の低迷が浮き彫りとなっている。かつてはアジアのエレクトロニクス出荷の大きな押し上げ要因だった新型iPhone(アイフォーン)投入でも、中国の輸出を引き上げる効果はほとんどなくなってきている」と話した。

原題:China Exports Cushioned by Weaker Yuan; Imports Stage a Comeback(抜粋)

(ドルベースの貿易統計と市場関係者のコメントを追加し更新します.)
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