香港の不動産市場に何が起きている-この道50年のベテランも困惑

  • 呂氏率いる不動産会社は今年に入って16回応札し、1件も落札できず
  • 香港の住宅価格は持ち直しているが、昨年のピークには依然届かず

香港で不動産開発に50年余り携わってきた資産家の呂志和氏は、このところ香港不動産市場を理解するのが難しくなっていると話す。

  呂氏(87)はインタビューで、「何が起きているのかはっきりと分からない」とし、「土地の価格は最近かなり急激に上昇した。私は現状をきちんとつかめていない。われわれの置かれた状況を把握するために、しばらく静かに考える時間が必要だ」と語った。

呂志和氏

Photographer: Calvin Sit/Bloomberg

  呂氏が率いる上場不動産会社である嘉華国際集団は今年これまでに土地の入札に16回応札したが、1件も落札できていない。住宅価格が下落し、今年に入って販売の伸びが鈍化したことから、香港の大手不動産開発会社は土地に対して高い値で応札することに消極的になっている。その分、地元の中小不動産会社や中国本土企業に道が開かれた格好だ。

  呂氏は「われわれも懸命に香港で土地を落札しようとしてきたが、うまくいかなかった。残念であり、頭の痛い問題だ」と述べた。

  香港の住宅価格は昨年9月から今年3月に最大13%下落。ここ数カ月は持ち直し、取引も8月に1年2カ月ぶりの高水準に達した。ただセンタライン・プロパティー・エージェンシーによると、価格は昨年のピークをなお7.3%下回っている。
  
原題:Hong Kong Land Prices Baffle Developer With 50 Years Experience(抜粋)

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