【個別銘柄】任天堂やDeNA大幅高、電通安い、格下げの楽天も下落

更新日時

8日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  任天堂(7974):前日比13%高の2万7955円。今年12月に新作アクションゲーム「スーパーマリオラン」を米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けに配信すると発表した。時期は未定だが米グーグルの基本ソフト(OS)アンドロイド搭載機器向けにも配信する予定。エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、月商100億円は最低ラインとして狙える強力なタイトル、収益への影響も大きいとみる。ゲーム開発と運営に協力するディー・エヌ・エー(2432)も11%高の3600円と大幅高。

スーパーマリオ

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

  電通(4324):3.5%安の5540円。7日発表した8月の単体売上高は前年同月比2%減だった。野村証券は、10%前後の増収とみていた同証予想を大きく下回ったと指摘。8月はリオデジャネイロオリンピック開催で増収が期待されていただけにネガティブとみる。

  楽天(4755):3.9%安の1373.5円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に下げた。国内EC流通総額の回復は同証予想よりもスローな可能性があると指摘。さらに、株価が同証による目標株価1400円に達し、セクター相対の上値余地が中位となったと分析した。

  ゲーム関連:グリー(3632)は2.9%安の540円、コロプラ(3668)は2.2%安の1636円など。新作ゲーム「スーパーマリオラン」を配信すると任天堂が発表したことを受け、収益への影響が懸念された。松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは、他のゲームの稼働が低下し課金収入が奪われる可能性があるとの見方を示した。グリーについては、JPモルガン証券が業績の本格回復にはまだ時間を要するとみて目標株価を550円から490円に下げ、投資判断「アンダーウエート」を継続したことも材料視された。

  トラック大手:いすゞ自動車(7202)は5.5%高の1285.5円、日野自動車(7205)は2.2%高の1134円。JPモルガン証券ではASEANの現地調査を踏まえ、低迷が続いたタイ、インドネシア市場は足元で需要底打ちが確認され、トラックも公共投資拡大の効果が徐々に発現し始め、大型トラックを中心に需要回復局面を迎えたと指摘。特にインドネシアでは中大型トラックの回復が先行しており、需要サイクル底打ちを示唆している可能性があるとみて、同国で大型トラックシェア6割を誇る日野自に恩恵が大きいと分析した。

  富士ソフト(9749):2.5%安の2818円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げた。8月に発表した1-6月期営業利益が会社計画比で上振れたことから株価は堅調に推移、上値余地が相対的に限定的となったと分析。株価上昇によりカバレッジセクター内における同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に中位になると指摘した。さらなる株価上昇には資本効率改善に向けた取り組みが重要とみる

  カカクコム(2371):4.1%高の1724円。野村証券は、7日の株価急落は同社運営の「食べログ」の有料レストラン関係者が点数低下に対してSNSで不満を漏らし、その後に予約機能を導入しなければ点数を落とすなどとの記事が出たことが背景だが、事実は報じられた内容と異なると指摘。ネット予約を導入すると優先されるレストランは点数やランキングを基準とした検索結果ではなく、別ページの広告枠の話だとした。

  SMC(6273):2.6%高の2万9465円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を2万6100円から3万1000円に上げた。好調なエレキ・SPE需要の売上構成比が高く、その恩恵を大いに享受しながら全需を上回る売り上げ増を実現すると分析。足元では中国製造業のFA需要が好調で、下期以降に大手半導体企業群の新規投資計画が多く控えていることはポジティブな株価材料とみる。

  塩野義製薬(4507):4.5%高の5104円。米国で開かれている学会で、末梢性μオピオイド受容体拮抗薬「ナルデメジン」のオピオイド誘発性の便秘症患者を対象とする第3相臨床試験で得られた良好な結果を公表した。米食品医薬品局(FDA)の審査終了目標は17年3月23日。

  ビューティーガレージ(3180):10%高の1284円。5-7月期営業利益は前年同期比70%増の1億1300万円だったと7日に発表した。登録会員数が増加し売上高が伸びた。  

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE