米リバティ・メディア、フォーミュラワンを買収へ-約4500億円で

  • 英PE投資会社のCVCは持ち分売却で大きな収益を確保
  • 現金と株式、転換社債を通じた買収となる

資産家ジョン・マローン氏率いる米投資会社リバティ・メディアは、自動車レース最高峰フォーミュラワン(F1)の経営権を有する企業を英プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社CVCキャピタル・パートナーズから現金と株式、転換社債を通じ44億ドル(約4500億円)で買収することで合意した。

  7日の発表資料によると、リバティはF1の親会社デルタ・トプコの持ち分18.7%を直ちに取得し、その後、出資比率を100%まで高める。CVCなどのデルタ・トプコの株主は手続き終了後にリバティ・メディア傘下のリバティ・メディア・グループの株式65%を取得する。マローン氏は議決権を持つ株式の保有を通じて経営権を維持する。

ジョン・マローン氏

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  ルパート・マードック氏率いるメディア企業グループで最高幹部の1人だったチェース・ケアリー氏が、リバティ・メディア・グループの会長に就任する。同社は今後、フォーミュラワン・グループに社名変更する。

  テレビ業界とデジタル媒体との競争激化の中で、メディア各社が人気プログラムの確保を進めていることが今回の合意の背景だ。F1や英プロサッカーのプレミアリーグといったスポーツイベントは生中継を楽しむ視聴者を呼び込み、全世界でファンが増えており、放送局や広告会社が重視している。

  F1は米市場への食い込みに手こずっているが、英企業登記局によると、入手できる最も新しい2014年のデータで、テレビ放映権などの収入源から13億ドルを得ている。一方、CVCは持ち分売却で大きな収益を得る。同社は06年にF1の経営権を20億ドルで取得し、その後、ブラックロックとワッデル・アンド・リード・ファイナンシャルに一部持ち分を売却した。

原題:Liberty Media Agrees to Acquire Formula One for $4.4 Billion (1)(抜粋)

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