米地区連銀報告:経済は緩慢なペースで成長-物価上昇「わずか」

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米連邦準備制度理事会(FRB)が7日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米経済は7、8月に緩慢なペースで拡大した。労働市場は力強かったものの、賃金や物価にそれほど大きな上向きの圧力はかからなかった。

  ベージュブックは「総じて、向こう数カ月の賃金上昇期待は控えめだった」ほか、物価上昇は「引き続き全般的にわずかだった」と記した。

  労働市場は「ほとんどの地区でタイトな状態が続いた」一方、消費は概して、前回の報告時から「ほぼ変わらなかった」とされた。

  不動産や建設の分野からは、米大統領選をめぐる懸念が聞かれた。ベージュブックでは「幾つかの地区の調査先は、この先の販売や建設活動について控えめな期待しか抱いておらず、理由の一つは11月の大統領選をめぐる経済の不透明感だ」と記した。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月20-21日に会合を開催する。

  ベージュブックではまた、「賃金の伸びは地区により横ばいから力強いとの回答まで幅広かったが、大半の地区は賃金圧力は控えめな状態が続いたと説明した」と指摘。幾つかの地区は「物価が向こう数カ月に緩慢なベースで上昇すると見込んでいる」とされた。

  労働市場に関しては、「雇用は緩やかなペースで増加した」とし、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコ、セントルイス、ミネアポリスはタイトな状態だった。特にボストンは「求人数が異例に多かった」と報告。また多くの地区は、高度なスキルを必要とする職務でなかなか欠員を補充できなかったと説明した。

サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁(右)

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  今回のベージュブックは、8月29日までに入手した情報を基にサンフランシスコ連銀がまとめた。

原題:Fed Sees Modest Economic Growth Amid ‘Slight’ Inflation(抜粋)

(第3段落以降に情報を追加し、更新します.)
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