エラリアン氏:9月米利上げ予想は低過ぎる-指標はそんなに弱くない

  • トレーダーは9月米利上げ確率約20%織り込み
  • 中銀の政策、効果薄れているとエラリアン氏

9月の米利上げへの市場予想は低過ぎると、アリアンツのチーフ経済アドバイザーのモハメド・エラリアン氏が指摘した。

  期待外れだった最近の米指標を受けて先物市場が織り込む9月利上げ確率は20%前後に低下した。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が6日の講演で景気について明るい認識を示したにもかかわらず、利上げ観測は後退した。

  エラリアン氏は7日ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、市場が織り込む確率が「あまりに低過ぎる」とし、「経済指標は弱くなっているが、それほど弱いわけではない」と述べた。

エラリアン氏

Photographer: Chris Goodney/Bloomberg

  同氏は中央銀行の政策は総じて効果が薄くなっているとも指摘。日本銀行が景気浮揚に最も苦戦していると付け加えた。中銀は財政政策の欠如を補完するようには設計されていないからだと解説した。

  「われわれは長く中銀に頼り過ぎた」とし、「超低金利やマイナス金利は解決の一部から問題の一部に転じつつあり、一部の国では既に問題になっている。日本はそのような国の一つだし、欧州にも問題がある」と語った。

  投資家が高利回り資産へとますます追いやられているとの見方も示した。低利回りの国債から利回りを求めて高リスク資産に投資先を移しているが、2006年と07年のようにある時点でこれが行き過ぎになるとも指摘した。

  「リターンが良好だったばかりでなく、金融市場のボラティリティが抑えられ、あらゆる資産が値上がりしたという意味で相関性が投資家に有利に働いた時期から移行しようとしている。今は一部資産を現金化し、公的部門の証券一般へのエクスポージャーを減らし、待つべき時だ。ボラティリティが戻ってくるし、優良な銘柄をより魅力的な価格で購入する機会がくる」と語った。

原題:El-Erian Sees Fed September Rate Increase Expectations Too Low(抜粋)

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