アンダーコントロールは「うそ」-小泉元首相が特派員協会で原発批判

小泉純一郎元首相は7日、日本外国特派員協会で記者会見し、東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所の汚染水について、安倍晋三首相が五輪招致の演説の際に「アンダーコントロール」と発言したことについて、「うそ」と批判した。

  安倍首相の発言について小泉氏は、「うそですよ。これはアンダーコントロールされていない」と述べた。凍土壁で汚染水を遮断する現在の取り組みについても「地下水をコントロールすると言うんだけど、いまだにコントロールできない。やるやる、できるできるって言ってできない」と述べ、「よくああいうこと言えるなと、俺、不思議なんですよ」と語った。

  小泉氏の発言について、東京電力広報担当の山岸龍博氏は「これまでにサブドレン、地下水バイパス、海側遮水壁などさまざまな汚染水対策を施しており、地下水が直接海洋へ流出することはないと考えている」と説明、「日々、港湾外の海洋のモニタリングも実施しているが、全ての放射性物質は検出限界値未満になっている」と述べた。首相官邸からは直ちにコメントは得られていない。

  安倍首相は2013年9月7日、東京五輪誘致演説で福島第1原発の状況について「アンダーコントロール」にあると述べた。その後、同10月16日の国会の質疑でも、「放射性物質の影響は、発電所の港湾内の0.3平方キロメートル内にブロックされている」と説明していた。

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