ウォール街の方向感に逆行、ヘッジファンドは米国株に3年で最も強気

  • VIX指数は既に記録的低水準、それでも一段の低下を予想
  • ストラテジストらはS&P500種が年末には2150に下がると予想

ストラテジストの株価見通しに警告が盛り込まれ、米国株のボラティリティは既に歴史的低水準となっているが、ヘッジファンドは米国株に対する強気姿勢を崩していない。

ウォール街の歩行者

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドはこの1週間も米国株の買い持ちを積み上げた。シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)に対するショートポジションは既に過去最高規模に膨らんでいたが、同指数がさらに低下すると見込む空売りの圧力が一段と強まった。VIXは恐怖指数とも呼ばれ、上昇すれば一般的に株安を伴う傾向がある。

  一方、ウォール街では株価上昇に懐疑的なムードが広がり、ストラテジストらの年末予想水準は平均で6日の終値を約1.5%下回っている。VIX指数も8月は平均して記録的な低さとなったため、その一段の低下に賭けるヘッジファンドの立場は市場の中で微妙だ。

  CFTCのデータによると、大口投機家によるS&P500種株価指数の買い越しポジションは2013年5月以来の高水準に達した。売り持ち・買い持ちを測る指数は4月半ばからゼロを上回っており、これはそのころからの買い越し継続を意味する。VIXは8月に平均して12.4と、月ベースでは2年余りで最も低い水準となったものの、VIXに対するポジションはボラティリティが引き続き低下するとの期待を示している。

  ウォール街の株式ストラテジストの見方は対照的だ。ブルームバーグ調査での予想平均によれば、S&P500種は今後下落し、年末の水準は2150となりそうだ。中でも最も弱気のHSBCホールディングスのベン・ライドラー氏は10%下げ1960になると見込んでいる。

原題:Hedge Funds Ignore Wall Street Wisdom Buying Up S&P 500 Futures(抜粋)

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