米国債:上昇、9月利上げに懐疑的-非製造業指数が記録的な低下

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債券トレーダーらは、9月の米利上げの可能性に懐疑的になりつつある。6日発表された非製造業総合景況指数が6年半ぶりの低水準となったことが背景にある。

  米供給管理委員会(ISM)が発表した8月の非製造業景況指数は、ブルームバーグが実施したエコノミスト調査での最も悲観的な予想も下回った。これを手掛かりに、米国債利回りは全ての年限で利回りが低下。2日に発表された8月の米雇用統計はどっちつかずの内容で利上げのタイミングについて明確なシグナルが得られず、債券相場は変化に乏しい展開となっていたが、この日の統計を受けて大きく動いた。

  先物市場に織り込まれる連邦公開市場委員会(FOMC)9月会合での利上げ確率は24%に下げ、8月22日以来の低水準となった。この算出は、次回利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が目標レンジの中央値になるとの想定に基づく。

FRBのイエレン議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  トロント・ドミニオン銀行の世界マクロ戦略責任者、デービッド・タルク氏は「これは、金融当局がどれだけ年内の利上げを望もうとも、経済データが伴わなければならないという見方を裏付けるものだ」と指摘。「FOMC会合に向けてデータの軟化が続けば、利上げ期待は後退し、米国債は上昇を続ける」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、金融政策に最も敏感な2年債の利回りは前営業日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.73%。同年債(表面利率0.75%、2018年8月償還)価格は100 1/32。

  今週はサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁やリッチモンド連銀のラッカー総裁、カンザスシティー連銀のジョージ総裁の発言が予定されており、経済データの解釈でシグナルが得られる可能性がある。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏はISM非製造業景況指数について、「債券市場が9月の利上げはないとの見方に傾くことが示唆される」と指摘。金融当局者の発言もしくは新しい経済データでその見方が打ち消されない限り、期間が短めの債券を中心に上昇するだろうと予想した。

原題:September Fed-Hike Window Is Starting to Close for Bond Traders(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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