NY外為:ドル下落、ISM指数は非製造業も弱く利上げ観測後退

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6日のニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。ドル指数は5週間ぶりの大幅低下となった。8月の米非製造業総合景況指数は拡大ペースが鈍化し、6年半ぶりの低水準となり、米国の金利上昇観測が後退した。

  豪ドルや南アフリカ・ランドなど高利回り通貨を含む主要通貨の大半に対して、米ドルは下落した。供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数は51.4と、前月の55.5から低下し、2010年2月以来の低水準。ISMが1日発表した8月の製造業総合景況指数は、活動の拡大と縮小の境目を示す50を予想に反して下回っていた。

  トロント・ドミニオン銀行のシニア為替ストラテジスト、メイゼン・アイサ氏は「直近2本のISM指数は恐ろしく弱く、今月の利上げシナリオはますます難しくなり、可能性が低下していると思う」と指摘。それがドル下落に反映されていると述べた。

小売りなど米非製造業低調

Photographer: Daniel Acker/Bloomberg

  米経済減速の兆候は、景気刺激策やインフレ促進策をとっている日本銀行や欧州中央銀行(ECB)との金融政策の違いが広がるとの見方を弱め、年初から既に5.1%下げているドルの下落基調を強める可能性がある。利回りがマイナスになる国債が増えている中、比較的利回りが高い豪ドルやランドなどの通貨の魅力が高まっている。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1%低下と、7月29日以降で最大の下げ。ドルは対ユーロで1%安の1ユーロ=1.1255ドル、対円では1.4%下げて1ドル=102円02銭。

  豪ドルは5日続伸と、3月以降で最長の連続高。オーストラリア中銀が政策金利を据え置いたことが背景にある。8月31日以降では対ドルで2%超上げている。南ア・ランドは今月に入って5%余り上げており、主要通貨の中で値上がり首位。同国の経済指標が改善し、過去7年で2度目となる景気後退(リセッション)の回避が示唆された。

  金利先物市場の動向によれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今月20ー21日の会合で利上げを実施する確率は24%と、1週間前の34%から低下。12月の利上げ確率も59%から51%に下がった。

  クレディ・アグリコルCIBの為替ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「米金融政策の長期的な見通しはなお非常に落ち着いており、リスクに敏感な通貨を支援している」と指摘。ドルが下げている時は「高利回り通貨に買いが入りやすい」と語った。

原題:Dollar Drops Most in Five Weeks on ‘Shockingly Weak’ Services(抜粋)

(第4段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
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