欧州債:スペイン債が堅調、高まる再々選挙実施の見通しに反応薄

  • スペインとイタリアの10年債スプレッド、1週間ぶりの幅に拡大
  • イタリアのリスク、スペインに比べ「はるかに危機的」-DZバンク

6日の欧州債市場ではスペイン10年債が3日続伸。スペインは1年で3回目となる総選挙が実施されそうな雲行きだが、同国債は堅調な需要を集めている。

  この日の上昇で、スペイン10年債とイタリア10年債の利回り格差(スプレッド)は1週間ぶりの大きさに拡大した。スペインのラホイ暫定首相は先週行われた2回の信任投票でいずれも支持を得ることができず、12月の総選挙実施に向かう可能性が高まった。

  一方、イタリアは国内銀行に対する圧力が高まり、10-12月に実施される国民投票の結果次第ではレンツィ首相が辞任に追い込まれる恐れもある。こうした状況から一部のアナリストは、スペインよりイタリアの方が債券投資家にとってリスクが大きいとみている。

  DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「イタリア政界の将来には大きな疑問符がある。個人的にはスペインの状況より、はるかに危機的で重大だと考えている」と指摘。「国民投票が失敗に終われば、レンツィ首相は辞任か、2018年の次回選挙までレームダックに陥るだろう」と見方を示した。

  ロンドン時間午後4時1分現在、スペイン10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.94%。同国債利回りは前日までの2営業日でも計5bp低下していた。2026年4月償還債(表面利率1.95%)価格は0.685上げ、109.285となった。

  

原題:Spain’s Bonds Outperform Italy’s Even as a Third Election Looms(抜粋)

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