G20で英首相に外国政府からプレッシャー、安倍首相も配慮求める

  • メイ首相の内政面での主要課題は引き続き移民-テネオのニッケル氏
  • 英国はEU離脱の進め方を早急に決める必要があると伊経済振興相

就任後初めて世界的な首脳会議に参加したメイ英首相は、欧州連合(EU)離脱交渉で英国民と共に外国政府を満足させることがいかに難しいか知ることになった。

  メイ首相は中国の杭州で5日閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会議で、英国が世界の自由貿易のリーダーだと説明。英首相と立ち話した安倍晋三首相は、英国に進出している日本企業への配慮を求めた。

  テネオ・インテリジェンス(ブリュッセル)のアナリスト、カーステン・ニッケル氏は英EU離脱について「国際社会がもどかしさを感じているのは明らかだが、メイ首相の内政面での主要課題は引き続き移民だ。今のところこうしたプレッシャーに耐えることは可能だ」との見方を示した。

  日本の2014年末時点の対英投資は380億ポンド(約5兆2400億円)。日産自動車や野村ホールディングスなどが英国で事業を展開している。日本の外務省は、安倍首相が「英国のEU離脱につき、多くの日系企業が英国を拠点に活動していることを踏まえ、予測可能性を高めるとともに、企業活動およびバリューチェーンを引き続き確保できるよう協力を要請」したと声明で発表した。

  イタリアのカレンダ経済振興相はイタリア国内でブルームバーグテレビジョンに対し、英国がどのようにEUを離脱するか早急に決める必要があると指摘。EUの行政執行機関、欧州委員会のドムブロフスキス副委員長とオーストリアのケルン首相はEU離脱の条件を英国が選ぶことはできないだろうと話している。

原題:May Runs Into Brexit Pressure From Home and Abroad at G-20 (2)(抜粋)

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