日本株3カ月ぶり高値、欧州株堅調と円高一服-売買は盛り上がり欠く

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  • TOPIXは5日連続高、建設や食料品、水産など内需買われる
  • 東証1部の売買代金は4日連続で2兆円割れ

6日の東京株式相場は続伸。欧州株の堅調に加え、為替の円高方向への動きが一服したことが安心感につながり、水産や建設、情報・通信、食料品、サービス、小売株といった内需セクター、化学やガラス・土石製品など素材株の一角が高い。保険や銀行など金融株も堅調。

  TOPIXの終値は前日比8.73ポイント(0.6%)高の1352.58と6月1日以来の高値、日経平均株価は44円35銭(0.3%)高の1万7081円98銭と5月31日以来の高値をそれぞれ更新。TOPIXは5日続伸となり、7月11ー19日までの6連騰以来の連続上昇。

  ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「米国株休場で特段の買い材料がなく、きのうの終値付近でもみ合ったというのが現実」と指摘。日本銀行が20、21日に開く金融政策決定会合は、「事実上の引き締めなのか、緩和なのか評価が定まっていないが、個人的には日本はまだ緩和継続以外に道はないとみている」と話した。

東証1部銀行業指数とTOPIXのパフォーマンス

bloomberg

  この日の日本株は、5日の米国株がレーバーデーの祝日休場で、手掛かり材料難に乏しい中、主要株価指数は前日終値付近で取引を開始。その後、為替市場で円が対ドルで弱含むと、徐々に堅調な値動きとなった。

きょうのドル・円相場は、午前11時すぎに一時1ドル=103円81銭を付け、前日の日本株終値時点103円36銭からドル高・円安方向に振れた。これを受け、寄り付き直後はマイナスだった輸送用機器など輸出株の一部もプラス転換、午後も堅調に推移した。

  日本株が続伸した要因の1つは、前日の欧州株の堅調な動きだ。5日のストックス欧州600指数は0.1%高の350.62と小幅に続伸、終値で4月20日以来の高値を更新した。8日には欧州中央銀行(ECB)定例理事会があり、追加的な金融政策発動への期待がくすぶっている。

  業種面では内需セクターに加え、みずほ証券が投資判断を「買い」に上げた三井住友フィナンシャルグループのほか、第一生命保険など金融株の一角が終日しっかり。SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦チーフストラテジストは、足元の米国の長短スプレッド拡大で、「イールドカーブはスティープ化する方向、銀行中心に金融セクターは買われやすい」と言う。

  ただし、米国勢を中心に海外投資家の動きが鈍かったほか、米雇用統計など目先の材料一巡感で売買エネルギーは低調。東証1部の売買高は15億4267万株、売買代金は1兆6249億円と前日に比べ12%、6.6%それぞれ減り、4営業日連続で2兆円に届かなかった売買代金は8月24日以来の少なさだった。値上がり銘柄数は1561、値下がりは311。

東京証券取引所

Photographer: Yuriko Nakao/Bloomberg
  • 東証1部33業種は水産・農林、その他製品、建設、食料品、保険、サービス、パルプ・紙、化学、ガラス・土石製品、小売など28業種が上昇。鉱業、海運、倉庫・運輸、鉄鋼、非鉄金属の5業種は下落。海運は、ドイツ証券アナリストが韓国大手破綻後の運賃回復は持続しないとの見方を示した。

  • 売買代金上位では上期決算が堅調だったピジョンが急伸、小野薬品工業や日本水産、花王、第一生命、ディー・エヌ・エー、明治ホールディングス、良品計画も高い。半面、アステラス製薬やJFEホールディングス、日本郵船、国際石油開発帝石、商船三井は売られ、総還元性向100%の目標を撤回と日本経済新聞が報じたアマダホールディングスは安い。
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