ブラジル株:ボベスパ指数、下落-テメル大統領就任への抗議行動受け

  • 連立政権の一角が一部政策の先送りを模索との報道
  • 財務相は抗議行動を踏まえた上で計画が頓挫することはないと指摘

5日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は下落。テメル大統領に対する抗議行動に加え、不人気な一部政策の先送りを目指す動きが連立政権内部にあるとの報道から、政治的対立によって景気回復と財政立て直しに向けた取り組みが遅れかねないとの懸念が広がった。通貨レアルも安い。

  ボベスパ指数は前週末比0.1%安の59566.34で終了。食品会社のJBSが下げの中心。ブラジルの年金基金に対する詐欺疑惑に関する捜査で警察が同社関連ビルを捜索、最高経営責任者(CEO)が辞任に追い込まれるのではないかとの懸念が広がった。通貨レアルは0.8%安の1ドル=3.2834レアル。ブルームバーグが集計する新興市場通貨の中で最大の下げとなった。この日はレーバーテーの祝日で米金融市場が休場で、世界的に流動性が低下する傾向にある。

  ブラジルでは4日、サンパウロとリオデジャネイロでテメル氏の大統領就任はクーデターだとして新たな選挙を求める抗議行動が起きた。中国・杭州での20カ国・地域(G20)首脳会議のため同地を訪れているメイレレス財務相は、こうした抗議行動は政府の経済計画にとって脅威ではないと語った。テメル大統領は引き続き連立を組む政党からの圧力に直面している。ブラジル社会民主党(PSDB)のアエシオ・ネベス党首は同国紙グロボに対し、大統領は同党の関係改善が必要だと語った。テメル大統領と連立を組む政党は年金と歳出に関する新たな法律の先送りを図っていると同国紙エスタド・ジ・サンパウロが伝えた。

  JBSは10%下げ、ボベスパ指数で最低のパフォーマンスとなった。親会社のJ&Fインベスチメントスによると、同社オフィスなどが警察の捜索の対象となった。

  証券会社エリチ・コレトラのアナリスト、エルツ・フェルマン氏は電話取材に応じ「経済および企業関連ニュースがさほどない中、投資家はこの日発表された警察当局の捜査に注目した。捜査は多くの企業がからんでいる」と語った。

原題:Brazilian Assets Slide After Protests Against Temer’s Presidency(抜粋)

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