9月5日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎外為:ドルが下落、経済指標が米利上げ先送りを示唆

5日の外国為替市場でドルは下落。予想を下回った先週の米経済指 標を受けて、9月利上げ観測が後退した。

2日に発表された8月の米雇用統計やそれに先立つ製造業のデータ を受けて、先物市場が織り込む9月利上げの確率は36%となり、前々週 末の42%から低下した。

日本銀行の黒田東彦総裁が金融緩和について現行以外の「アイデア も議論の俎上(そじょう)から外すべきではない」と述べたものの、新 たな措置への具体的な言及がなかったことから、円は1カ月ぶりの安値 から反発した。

コメルツ銀行の外為ストラテジスト、トゥ・ラン・グエン氏は米統 計について、「米金融当局がどう反応するか、まだ市場では見方が固ま っていない。依然として不透明感が強く、市場は必ずしもドル高を見込 む取引に積極的ではない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%下落。前週までの2 週間で1.5%上昇していた。ドルは対円で0.5%下げて1ドル=103円44 銭。対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1147ドル。

欧州中央銀行(ECB)の定例政策委員会を8日に控えて追加緩和 観測が広がり、ユーロは圧迫された。

INGグループの外為ストラテジスト、ペトル・クルパタ氏(ロン ドン在勤)は「ECB会合はユーロにとってのリスクイベントになり得 る」と指摘。ニュージーランド・ドルやノルウェー・クローネといった 「高ベータ通貨などに比べ、ユーロが対ドルで上昇しにくいのはこのた めだ」と語った。

原題:Dollar Retreats as Economic Data Seen Delaying U.S. Rate Boost(抜粋)

◎米国株:レーバーデーの祝日で休場

取引は6日に再開される。

◎米国債:レーバーデーの祝日で休場

取引は6日に再開される。

◎NY金:レーバーデーの祝日で休場

取引は6日に再開される。

◎NY原油:伸び悩む、サウジとロシアは増産凍結を言明せず

5日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が伸び悩む展開。ロシアとサウジアラビ アが原油市場の安定化で協力する意向を表明したが、増産凍結を言明す るには至らなかったために失望が広がった。サウジのファリハ・エネル ギー相はアルアラビーヤとのインタビューで、現時点で増産凍結の必要 はないとの考えを示した。

UBSのアナリスト、ジョバンニ・シュトーノボ氏(チューリヒ在 勤)は「サウジとロシアの共同記者会見では特に新しい話は出てこなか った」と電子メールで指摘。「原油価格の上昇を促すという意味で口先 介入は安価な手段だ」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は現地 時間午後1時現在、前週末比73セント(1.6%)高い1バレル=45.17ド ル。一時は4.7%高まで買われていた。この日はレーバーデーで祝日の ため、清算なしにこの時間をもってトレードはいったん停止。ロンドン ICEのブレント11月限は80セント上昇の47.63ドル。

原題:Oil Pares Gains as Saudi Arabia, Russia Fall Short of Freeze(抜粋)

◎欧州株:続伸、4月来高値を更新-エネルギー株主導も上げ幅縮小

5日の欧州株式相場はストックス欧州600指数が小幅に続伸し、4 月以来の高値を更新した。中央銀行が緩和的な金融政策を継続する可能 性が市場で吟味されている。

原油価格とともにエネルギー株が上昇。ロシアとサウジアラビアが 国際石油相場の安定に向けた協力で合意したことが好感されたが、増産 凍結で合意に至らなかったことが後で明らかになり、上げ幅を縮小し た。

中国で開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の共同宣言で、鉄鋼 の世界的な生産過剰への言及があったことを受け、鉱業株が上昇。中で もアルセロール・ミタルが買われた。

指標のストックス欧州600指数は前週末比0.1%高の350.62で取引を 終了。一時は0.4%高まで上昇した。5日の米国市場は祝日のため休場 となっている。

EFGアセット・マネジメントの調査責任者、ダニエル・マリー氏 (ロンドン在勤)は「今週は欧州中央銀行(ECB)が注目の的にな る」と指摘。「個人的には大きなサプライズはなく、中立的な会合にな るだろうと考えている。何かある場合でも、本格的な行動ではなく微修 正だろう」と語った。

原題:Europe Stocks Eke Out Advance as Investors Assess Policy Support(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債ほぼ変わらず、JPモルガン「QEなき世界」警告

欧州中央銀行(ECB)が今週にも金融緩和を拡大するとエコノミ ストは予想しているかもしれないが、JPモルガン・チェースは既に量 的緩和(QE)終了後の世界に目を向け、利回りの調整に備えるよう投 資家に注意を促している。

為替・商品・国際金利調査責任者のジョン・ノーマンド氏(ロンド ン在勤)は5日のリポートで、ECBの緩和策が限界に達しつつある 「状況証拠は積み上がっている」と指摘した。

この結果として債券利回りが過去最低から上昇する可能性があると JPモルガンは警告。ここ3週間に、政策の「段階的な見直し」で利益 が出るような取引を物色してポジションを建ててきたと、ノーマンド氏 は別のリポートで先週述べていた。

同氏は欧州の周辺国債券のオーバーウエートポジションを縮小する ことを勧めた。指標債との利回り差が最大1ポイント拡大する可能性が あるとみている。また、長期債利回りが短期債よりも大きく上昇するイ ールドカーブのスティープ化で利益が出る取引も有望としている。

現時点でQE終了を想定するエコノミストは少ない。ブルームバー グが先週実施した調査では約半数が8日の緩和拡大決定を予想した。残 りのほぼ全員が10月か12月の拡大発表を見込んでいる。

ロンドン時間午後5時のドイツ10年債利回りは前週末からほぼ変わ らずのマイナス0.048%。先週は3ベーシスポイント(bp)上昇し た。2026年8月償還債(表面利率ゼロ)の価格は100.482。

同年限のスペイン債の利回りは2bp低下し1.01%。

原題:JPMorgan Warns Europe’s Bond Investors About a World Without QE(抜粋)

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