欧州債:ドイツ債ほぼ変わらず、JPモルガンは「QEなき世界」警告

更新日時
  • エコノミストはECBの追加緩和予想、JPモルガンはQE終了視野
  • JPモルガンは周辺国債のオーバーウエート縮小を勧める

欧州中央銀行(ECB)が今週にも金融緩和を拡大するとエコノミストは予想しているかもしれないが、JPモルガン・チェースは既に量的緩和(QE)終了後の世界に目を向け、利回りの調整に備えるよう投資家に注意を促している。

  為替・商品・国際金利調査責任者のジョン・ノーマンド氏(ロンドン在勤)は5日のリポートで、ECBの緩和策が限界に達しつつある「状況証拠は積み上がっている」と指摘した。

  この結果として債券利回りが過去最低から上昇する可能性があるとJPモルガンは警告。ここ3週間に、政策の「段階的な見直し」で利益が出るような取引を物色してポジションを建ててきたと、ノーマンド氏は別のリポートで先週述べていた。

  同氏は欧州の周辺国債券のオーバーウエートポジションを縮小することを勧めた。指標債との利回り差が最大1ポイント拡大する可能性があるとみている。また、長期債利回りが短期債よりも大きく上昇するイールドカーブのスティープ化で利益が出る取引も有望としている。

  現時点でQE終了を想定するエコノミストは少ない。ブルームバーグが先週実施した調査では約半数が8日の緩和拡大決定を予想した。残りのほぼ全員が10月か12月の拡大発表を見込んでいる。

  ロンドン時間午後5時のドイツ10年債利回りは前週末からほぼ変わらずのマイナス0.048%。先週は3ベーシスポイント(bp)上昇した。2026年8月償還債(表面利率ゼロ)の価格は100.482。

  同年限のスペイン債の利回りは2bp低下し1.01%。

原題:JPMorgan Warns Europe’s Bond Investors About a World Without QE(抜粋)

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