たかが冷蔵庫と侮ることなかれ、あなたのプライバシーが丸見えの恐れ

  • 様々な家電がネットでつながることで、個人情報が収集される
  • 家電の売り手はデータの利用について透明性向上を-カスペルスキー

ますますスマートになるあなたの冷蔵庫。これに気を許してはならないと、セキュリティーソフトウエアを手掛けるカスペルスキー・ラブは警告する。

  家電メーカーは機能向上で製品にどんどんコンピューターチップを組み込むが、その製品使用の際に収集されるデータとその使われ方に消費者やプライバシー保護団体は用心すべきだと、カスペルスキーのグローバル調査・分析チーム欧州在勤ディレクター、マルコ・プレウス氏はベルリンで開かれた家電見本市IFAで述べた。

  同氏は「冷蔵庫はもはや、ただの冷蔵庫ではない。個人情報を集めるセンサーでもある」とし、「製品の売り手は、どんなデータを集め、どこに保存し、それを誰が使うのかを明らかにする必要があるし、企業がこれについて透明性を向上させるよう規制当局は基準や要件づくりに取り組む必要がある。消費者の信頼を取り戻すにはそれしかない」と語った。

カメラ付きの冷蔵庫

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

  検索エンジンやソーシャルネットワークを使うことで、個人の行動について情報が収集され商業目的に利用されるとの認識は消費者の間で深まっている。さらに、様々な機器がネットでつながる「IoT(モノのインターネット)」の広がりで、人々の家庭生活についてのデータも集められることになる。

  IFAでは、韓国のサムスン電子が冷蔵庫の中にある食べ物のデータや写真を消費者の電話に送ってくれる製品を紹介。この製品には21.5インチのスクリーンが付いていて、家族間でメッセージを残せたり、食料品を注文したり、カレンダーの共有ができる。また、米ゼネラル・エレクトリック(GE)の家電事業を買収した中国のハイアールグループ(海爾集団)は高性能家電を管理するクラウド技術ベースのロボットなどを発表した。

  カスペルスキーはこうした家電を経由するデータからメーカーは消費者について多くを知ることができるほか、第3者もこうした情報へのアクセスに大きな関心を寄せるだろうと指摘。プレウス氏は「あなたの冷蔵庫の中にビールとチョコレートしか入っていないことを、保険会社に知られてもいいんですか」と問い掛けた。

  同社はさらに、キッチン以外の電力メーターなどの機器にもリスクが潜むと説明。「あなたが自宅で何をしているのか、いつ寝て、いつ家を出るのか、どのテレビ番組をみているのかさえ、分かってしまうかもしれない」と警告している。

原題:Your Kitchen Appliances Are Watching You, Security Expert Warns(抜粋)

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