サムスン電子の「ノート7」、リコール費用は最大1040億円との見方

韓国サムスン電子の大画面の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」のリコール(無料の回収・修理)は安くは済まない見通しだ。

  サムスンは2週間前の発売以降に出荷された250万台のノート7全てをリコールすることを決定。ブルームバーグがまとめた市場予想によると、同社のリコール費用は最大10億ドル(約1040億円)になると見込まれている。サムスンはリコール費用について「痛ましい」とコメントするにとどめている。約30数台のノート7でバッテリーが発火したことが判明している。

  今回のリコールは最悪のタイミングで起きたと言えるかもしれない。それまでサムスンは勢いに乗っていた。世界スマートフォン市場の失速の兆しにもかかわらず、主力の「ギャラクシーS7」の好調で同社株価は先月に過去最高値を付け、4ー6月(第2四半期)の利益は2年ぶりの高水準に達していた。

  ノート7は今週発売が予定されているアップルの新型「iPhone(アイフォーン)」の対抗馬となるはずだった。アンドロイド搭載スマホのリーダーとして、サムスンはブランドに傷を付けるリスクを冒すわけにはいかなかった。

  シンガポール国立大学のチャン・シージン教授は「評判へのダメージは短期的な金銭的損失よりもずっと大きい」と指摘した。

原題:Samsung Note 7 Recall Will Be Pricey, But Probably Worth It (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE