【個別銘柄】海運が大幅高、Fリテ上昇、格下げのJINや群馬銀安い

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5日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  海運株:商船三井(9104)が前週末比6.6%高の259円、日本郵船(9101)が7.3%高の205円など。海運は東証1部の業種別上昇率1位。2日付の中国の上海発欧州向けコンテナスポット運賃は8月26日と比べて254ドル(20フィートコンテナ換算)高い949ドル、米国西海岸向け(40フィートコンテナ換算)は同593ドル高い1746ドルとなった。SMBC日興証券の長谷川浩史アナリストは電話取材で「運賃上昇は中国の国慶節や海外でのクリスマス商戦の需要期であるほか、韓国の韓進海運の経営破たんで同社で運ぶ予定だった顧客が他の船会社に流れた可能性がある」と指摘した。

ユニクロ店舗

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg News

  ファーストリテイリング(9983):4%高の3万7120円。2日発表の8月の国内ユニクロ既存店売上高は前年同月比1%減だった。野村証券は相対的には堅調だったと評価、好調だったジョガーパンツやリブティーシャツなどトレンド商品は秋物商戦でもけん引役として期待するとした。同証ではネット活用やトレンド対応など商品政策(MD)改革に加え、会計損失の一巡効果もあり、2017年8月期に増益転換が見込まれる点に注目している。

   ブラザー工業(6448):3.8%高の1738円。ドイツ証券は投資判断を「ホールド」から「買い」に、目標株価は1200円から2000円に上げた。プリンター市場の低成長を認識して経費を抑制するという方針への戦略転換を評価。5%程度のプリンター事業の営業利益率は、米HP社の15-20%との格差が埋まっていくとみており、株価は利益率改善を完全には織り込んでいないと指摘した。

  ジェイアイエヌ(3046):3.4%安の4510円。ドイツ証券は投資判断を「買い」から「ホールド」へ下げた。国内事業で市場シェア拡大が続くなどとする基本的な見方に変更はないが、株価は来期以降の高成長への期待を織り込んだことでバリュエーション面で割安感が低下したとみる。

  群馬銀行(8334):2.8%安の483円。SMBC日興証券は投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に下げた。自社株取得の発表や銀行株全体の上昇に合わせて株価が上昇し、相対的な割安感も薄まったと指摘。また、9月の日本銀行の金融政策決定会合での「総括的な検証」内容への過度な期待は早計で、銀行株全体の上昇を支えた期待値のはく落には注意を要するとみる。

  TDK(6762):3.9%高の7410円。みずほ証券は17年3月期の連結営業利益予想を720億円から760億円(会社計画740億円)、来期を710億円から740億円に増額した。第1四半期はiPhone(アイフォーン)苦戦と円高でセクター平均20%強の営業減益となる中、同社は9%減益と健闘したと評価。中国スマートフォンの好転などの市場要因だけでなく、受動部品のポートフォリオ転換など個別要因も効き、経営努力の成果を感じると指摘した。

  原油関連:石油資源開発(1662)は3.5%高の2336円、国際石油開発帝石(1605)は1.5%高の882.7円など。2日のニューヨーク原油先物10月限は前日比3%高の1バレル=44.44ドルで終えた。ロシアのプーチン大統領が石油輸出国機構(OPEC)との増産凍結協議での合意に前向きな姿勢を示した。また、サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは需要拡大の兆しが見られることなどを要因に、10月積みのアジアと米国向け原油の調整金を引き上げた。

  日本駐車場開発(2353):5.4%高の137円。発行済み株式総数の0.44%、金額で2億円を上限に自己株を取得すると2日に発表。また、17年7月期営業利益は前期比67%増の33億円を見込むとした。国内駐車場事業が伸びるとみる。

  ロック・フィールド(2910):1.8%高の1408円。2日発表の5-7月期営業利益は前年同期比69%増の6億3700万円だった。サラダなどのセレクトショップとして展開している「グリーングルメ」の売り上げが好調だったことなどが寄与した。

  アダストリア(2685):2.1%安の2366円。8月の既存店売上高は前年同月比5.5%減だった。ゴールドマン・サックス証券では、短サイクル型の同社にとって業界全体のトレンドが少ないことによる影響が大きいとみて、17年2月期営業利益予想を従来の170億円から155億円に、18年2月期を180億円から165億円に減額した。目標株価は4200円から3800円に引き下げ。

  カドカワ(9468):6.3%高の1343円。中国の中南出版伝媒グループとの合弁会社にテンセントグループが資本参加する、と5日午前に発表した。合弁会社のカドカワ出資比率は49%で変わらないが中南グループの持ち分は51%から10%になり、テンセントGが41%を保有する。カドカワはテンセントGの中国での電子配信プラットフォームを通じマンガ・ライトノベル作品の展開を加速させるなど、同国でのメディアミックス戦略を強化する。

  ブイキューブ(3681):7.4%高の843円。米Qumu社とエンタープライズビデオ分野で提携すると2日に発表。市場とシェアの拡大を目指し、両社サービスの連携ソリューションの開発など進める。

  アークランドサービスホールディングス(3085):7%安の3005円。とんかつ店「かつや」の8月既存店売上高は前年同月比3.8%減だった。客数、客単価とも落ち込み今期に入り初めて前年実績を下回った。 

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