信用度最低の「最弱リンク」企業増加、金融危機後の水準に迫る-S&P

  • 251の発行体が「ウィーケスト」、未払い債務合計37.4兆円
  • 石油ガス企業が最大、全体の25%占める

信用度がこれ以上落ちることのない「最弱リンク」に指定された企業が増え、金融危機から数カ月後の水準に迫った。

  S&Pグローバル・レーティングによると、格付けが投機的等級の下限で、しかも見通しが「ネガティブ(弱含み)」の信用度が最も低い発行体の数は251に上った。これは264に達した2009年10月以来の多さ。S&Pが1日発表したレポートに従うと、この最弱リンクに該当する発行体は合計で約3590億ドル(約37兆4000億円)の未払い債務があり、業界別で最も多かったのはエネルギー企業だった。

  同社のマネジングディレクターでグローバル債券調査責任者のダイアン・バッザ氏はレポートで、「潜在的なデフォルト指標として、最弱リンクの発行体の動きは依然重要」だと述べた。バッザ氏の指摘によると、これに該当する発行体は通常の投機的等級を持つ発行体に比べ、デフォルト(債務不履行)に陥る確率がほぼ10倍高く、今年に入り債券がデフォルトと宣言された100社のうち、71社がそれまでに最弱リンクにランクされていた。

  最弱リンクとされた発行体のうち石油・ガス企業が62社と、全体の約25%を占めた。商品市場の低迷が続いていることが背景にある。チェサピーク・エナジーやホーンベック・オフショア・サービシズなど、8月も同業界から8社がこのランクに加わった。石油・ガスに次いで多いのは金融で34社、全体の14%に上った。

テスラの電気自動車

Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

  このほかイーロン・マスク氏率いる電気自動車メーカー、テスラモーターズ、商業衛星運営で世界最大手のインテルサットも最近になってこのカテゴリーに落ち込んだ。インテルサットは最近、発行済み債券を新たな債券に交換する提案を特定の債権者に提示したが、S&Pは「資金繰りに窮した債務再編であり、デフォルトに等しい」との見方を示した。

原題:Credit-Crunched Companies Rise to Level Rivaling 2009, S&P Says(抜粋)

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