元恋人同士の争いがきっかけ、全米一のビジネス裁判所に批判強まる

  • トランスパーフェクト売却を命じた判決が議論呼ぶ
  • デラウェア州衡平法裁の権限が強大になり過ぎたとの批判

よくあるラブストーリーがソープオペラに変わってしまった。エリザベス・エルティングさんとフィリップ・ショー両氏は20年前、在籍していたニューヨーク大学の経営学修士(MBA)学生寮の一室で翻訳サービス会社を創業した。2人は折半出資し、プライベートではその後婚約した。

  しかし2人は2011年までには、この翻訳会社トランスパーフェクト・グローバルの経営をどちらがするかをめぐって対立し、税金から給料まであらゆる件について言い争うようになった。婚約は解消した。

  この恋愛・ビジネスともにうまくいかなくなった話が、思わぬ議論を呼ぶ展開となった。米主要上場企業の半数余りが本拠を置くデラウェア州の衡平法裁判所について、企業に対する法的権限があまりに強大になっているとの声が強まったのだ。

ドール・フードもデラウェア州衡平法裁判所を批判

Photographer: Susan Goldman/Bloomberg News

  衡平法裁判所の判事は2人の対立が激しいことを受け、同裁判所での先例2件を挙げてトランスパーフェクト・グローバルを入札で売却するよう命じた。ショー氏は判決が厳し過ぎると非難。同社の一部幹部は判決から数カ月のうちに委員会を設置。同委は現在、衡平法裁判所の権限縮小を求めてデラウェア州で大規模に広告を展開し、議員へのロビー活動を行っている。

  デラウェア州は長い間ビジネス界の利益に理解が深いとみられてきたため、判決に反発するこのように目立った活動は前例がない。しかし最近では一部企業の間からも、同裁判所は行き過ぎて従来ほど企業に好意的でないとの声が聞かれるようになった。ここ数年はドール・フードアンセストリー・ドットコムなどが、ビジネス寄りの措置を講じていないとして同裁判所や同州当局に批判の矛先を向けている。

原題:America’s Top Business Court Gets Caught Up in a Lover’s Quarrel(抜粋)

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