米国債(2日):利上げ予想割れる、グロース氏は9月にほぼ確実

ビル・グロース氏は8月の米雇用統計で今月の米利上げがほぼ確実になったとの見方を示した。一方、米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は9月は見送りと予想した。債券トレーダーは見方を決めかねている。

  米ジャナス・キャピタル・グループでジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「9月になるだろう。100%確実だとは思わないが、100%に近いと思う」と発言。「このような類いの雇用が決め手にならないのであれば、何が決め手になるのかあまり確信がない」と述べた。

  一方、PIMCOの米国コア戦略担当最高投資責任者(CIO)でマネジングディレクターのスコット・マザー氏はブルームバーグラジオとのインタビューで、「全体的にやや弱い統計なため、9月の可能性は非常に低いとしていた当社の見方は変わらない」と指摘。「ただ、もちろん今回の統計を受けて12月の可能性はずっと高まる」と話した。

  米労働省が発表した雇用統計によると、8月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は15万1000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は27万5000人増に上方修正(速報値25万5000人増)された。

  ブルームバーグがまとめた先物市場動向によれば、9月の利上げは約32%が織り込まれている。雇用統計発表前は36%だった。

  ジャン・ハッチウス氏らゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらは9月利上げの見方を強めている。同氏らは今月利上げされる確率を55%織り込んでいる。従来予想では40%だった。8月の雇用統計は連邦公開市場委員会(FOMC)当局者の大半が9月利上げを支持するのに「辛うじて足りる」内容だと、同氏らはリポートで述べた。

  独アリアンツの主任経済アドバイザー、モハメド・エラリアン氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「米金融政策当局は難しい立場に置かれるだろう」と述べ、「長引く低金利がもたらす意図せざる影響や巻き添えを当局がどの程度懸念しているのか、という根本的な問題に行き着くだろう。彼らが私と同じように懸念しているならば、8月の雇用統計は利上げへの青信号となるだろう。そうでなければ待つだろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りはほぼ変わらず0.79%。

原題:Gross Says September Rate Hike a Go as Pimco Warns Not So Fast(抜粋)

(相場を更新し、最終段落から2段落目を追加します.)
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