中国流の景気浮揚、G20各国は見習えるか-インフラ投資で沸く杭州

  • 杭州の上期の経済成長率は約11%、低迷する先進国経済と差は歴然
  • 中国の経験をそのまま移植できるほど単純ではないとクイジス氏

中国の杭州市で20カ国・地域(G20)首脳会議が4、5両日開かれる。各国首脳は地下トンネルや新たに開通した地下鉄、6車線ある空港ハイウエーなど巨額のインフラ投資を実施した結果、大きく変貌し活況に沸く都市を目の当たりにすることになる。

  だが、それには代償が伴う。中国経済は国内総生産(GDP)比で約2.5倍に相当する債務を抱え、うめき声を上げつつある。過剰生産能力も無駄やディスインフレをもたらしてきた。しかし世界経済は伸び悩んでおり、首脳らは疑いを捨てて「まず建設し、その後直す」という中国流の刺激策を見習いたい気にさせられるかもしれない。

杭州の路上をパトロールする警官ら

Photographer: Qilai Shen/Bloomberg

  中国が提示する処方箋は、世界経済は多くが考えているよりもかなり悪く、インフラ投資など財政支出による景気刺激策こそ医師が勧めているものだと指摘したサマーズ元米財務長官の見解を思い起こさせるものだ。好例は杭州で、同市の1-6月(上期)の経済成長率は約11%に上った。金融危機以降低迷する先進国の成長率と比べるとその差は歴然としている。

  世界経済の低迷に対するネオケインジアン的な回答を、中国は持っているのだろうか。

  オックスフォード・エコノミクスのアジア経済責任者、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は、「例えば新たな量的緩和ではなく、インフラ開発に目を向けるという考え方は恐らく多くの先進諸国の理にかなう」と分析。一方で、「中国の経験をそのまま移植できるほど単純ではない。先進諸国では物理的により開発が進み、区画も整備されているほか、政治システムで多くのチェック・アンド・バランスも働いており、インフラプロジェクトに着手するのはより難しくなっている」と指摘した。

原題:China’s Growth Playbook on Display to G-20 in City Transformed(抜粋)

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