【個別銘柄】保険や百貨店が高い、任天堂上昇、電子部品は下落

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2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  保険株:第一生命保険(8750)が前日比3.3%高の1488円、T&Dホールディングス(8795)は2.8%高の1218.5円、ソニーフィナンシャルホールディングス(8729)は1.3%高の1431円など。野村証券は超長期などの金利「水準」は依然として低いが、「方向感」に変化が見られることを評価。生保の保険契約には長期にわたるものがあり、企業価値を示すエンベディッド・バリュー(EV)は短国金利より超長期国債金利との感応度が高いため、20年や30年の国債金利上昇でEVも増加が見込めると指摘した。

  百貨店株:J.フロント リテイリング(3086)は5.2%高の1254円、高島屋(8233)は3.4%高の795円、三越伊勢丹ホールディングス(3099)は3.8%高の1000円など。野村証券は1日付の百貨店セクターリポートで、8月の販売は円高株安の後遺症などで不振だったが、2016年末から17年度上期にかけて減収率は徐々に縮小するとの見通し示した。上期決算後は、2017年4月完成予定の銀座再開発を明確なカタリストに持つJフロントなどが先行する形で株価が本格反転する可能性があるとみている。

  任天堂(7974):1.7%高の2万3820円。ソフトバンクは全国の3700店舗がスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の中に「ポケストップ」や「ジム」として登場すると発表した。松井証券ではポケモンGO人気はピークアウトしつつあるが、ビジネスとして集客利用のケースが出てきていることが評価されているとの見方を示した。

  電子部品株:アルプス電気(6770)が4.8%安の2287円、日本航空電子工業(6807)が4.6%安の1551円、ミネベア(6479)が2.7%安の1017円など。サムスン電子がバッテリー不具合による発火を理由に、スマホ新製品「ギャラクシーノート7」の世界的なリコールを発表する見通しと聯合ニュースが報じた。岩井コスモ証券では、今週強かった電子部品株や自動車関連株に利益確定売りが出るなか、サムスンの新型スマホのリコール報道も嫌気されたとみている。

  日本ペイントホールディングス(4612):2.8%安の3525円。モルガン・スタンレー MUFG証券は、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」に引き下げた。長期的な投資魅力度は健在だが、短期的(今後12カ月)にはカタリスト不足から上値余地に乏しいとみている。直近1カ月では中国事業に対する過度な悲観論の減退や、第1四半期のポジティブサプライズ決算を受け株価は急回復。グローバル業界の平均マルチプル(同証による17年度予想EV/EBITDAで11倍程度)に対し過度なディスカウントはおおむね解消されたとも指摘した。

  マツモトキヨシホールディングス(3088):4.2%高の4840円。大和証券 は1日付で投資判断「買い」に新規格付け。収益力に対し市場の評価が著しく低いとみて、目標株価は6000円を付与した。インバウンド需要の取り込みは業界トップで、同社のインバウンド売上高は前年同期比プラスと順調に推移していると分析。9月30 日を期限とする70 万株(発行済株式総数の1.28%)、30億円を上限とする自己株式取得を発表するなど、積極的な株主還元の姿勢も示していることも評価した。

  エムアップ(3661):6.7%高の577円。株主優待制度を新設すると発表した。期末と第2四半期末時点の株主名簿に記載された1単元(100株)以上を保有する株主にオリジナルクオカード500円分を贈呈する。

  ショーワ(7274):8.3%安の563円。マツダがバックドアの不具合を理由に「アクセラ」など国内で5車種約39万台をリコールすると発表。マツダ広報担当によると、不具合があったリアゲートのガス封入式ダンパーステーはショーワ製で海外でも約180万台をリコールする予定。

  東京ドーム(9681):5.1%高の983円。2-7月期営業利益は前年同期比3%増の65億円程度になったもようと2日付日本経済新聞が報じた。プロ野球の試合などイベント利用が好調なほかホテルの客室単価上昇も寄与し、会社計画である12%減の56億円から一転営業増益になったとしている。

  イーレックス(9517):1.7%高の2640円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は需給調整コストなどの低減で粗利益率向上は想定以上だとし、17年3月期営業利益予想を26億9000万円から29億6000万円(会社計画26億6400万円)に増額。目標株価は4000円から4300円に引き上げた。

  アルチザネットワークス(6778):8.6%安の571円。1日発表の16年7月期営業利益は前の期比56%減の3億5000万円だった。モバイルネットワークソリューションの国内外売上高が想定を下回り、従来計画の4億2100万円に届かなかった。17年7月期営業利益は前期比42%減の2億400万円を見込む。

  荏原(6361):3.9%高の554円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は第1四半期はコンプレッサー・タービンの受注が前年同期でプラス転換し、プラント向け機器発注が出始めて、受注環境は徐々に改善に向かっていると指摘。目標株価を670円から680円に小幅引き上げた。

  ベイカレント・コンサルティング(6532):東証マザーズ市場に新規株式公開した。初値は公開価格2100円に対して6.5%安の1963円となった。同社は戦略・ビジネスコンサルティング、ITコンサルティング、システムインテグレーションを軸としたサービスを提供。17年2月期の売上高は前期比16%増の183億円、営業利益は同26%増の40億4500万円を見込む。終値は1927円。

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