米国株:S&P500種が小幅安-8月の米雇用統計は期待外れにも

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もしあなたが、ここ何週間も活気のない米国株市場にうんざりしているトレーダーだったとしたら、2日発表の非農業部門雇用者数が解決してくれるかもしれない。

  手短に言うと、8月の雇用者数は悪い内容となることが多く、すなわち株式にとって悪いニュースとなる。ブルームバーグがまとめたデータによれば、1996年以降、19回の雇用統計発表のうち15回で雇用者数がエコノミスト予想を下回っている。その15回では、S&P500種株価指数は平均で0.4%下落。全発表の平均では0.1%上昇だ。

  デイナ・インベストメント・アドバイザーズのジョゼフ・ベランス最高投資責任者(CIO)は「相場が狭いレンジで動いている時はニュースを探し求める展開となる。2日発表の雇用統計は重要だ」と指摘。「強い楽観が織り込まれていることから、市場は実際の発表内容に注目するだろう」と続けた。

  1日の米国株市場では、S&P500種株価指数は前日比1ポイント未満下げて2170.86。ダウ工業株30種平均は0.1%上昇の18419.30ドル。

  8月の雇用者数は18万人増が見込まれており、予想通りとなった場合は8月の速報値としては1998年以降で最多となる。ただ実際にそうなる確率は高くなさそうだ。1年のうち8月は市場の期待外れとなる頻度が最も高い。過去20年間で見ると、雇用者数の伸びは平均でエコノミスト予想を3万6000人下回っている。

米国の求職者

Photographer: Ian Thomas Jansen-Lonnquist/Bloomberg

  歴史的に見て、雇用統計が期待外れな内容だった場合、株式のリターンにとっても明るい要素にならない。1996年以降、雇用者数が市場予想を下回った場合はS&P500種は平均で横ばい。予想を上回った場合は0.3%上昇だ。8月だけ見ると、その差は一層顕著で、予想を下回った場合は0.4%安、上回った場合は1.2%上昇となる。

  1日の相場で動きの目立った銘柄では、ウォルマート・ストアーズが2%上昇。同社は経営の効率化を目指し、スーパーセンター所属のバックオフィス従業員およそ7000人を配置換えする計画を発表した。一方、キャンベルスープは大幅安。通期の利益見通しが市場予想を下回った。

原題:Stock Traders Fed Up With Torpor May Not Like August Jobs Jolt(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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