トランプ氏、不法移民で強硬姿勢変えず-「メキシコが壁建設を負担」

  • メキシコ大統領との会談から数時間後にアリゾナ州で演説
  • 外国人犯罪者の強制送還など従来の移民政策維持

米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ氏は31日、アリゾナ州フェニックスの集会で移民問題に関する演説を行い、従来の強硬な主張を繰り広げた。自身の移民政策の柱として、メキシコとの国境に壁を建設し、その費用をメキシコに負担させる考えをあらためて示したほか、不法移民に合法的地位を与える可能性を明確に否定した。

  トランプ氏は歓声を上げる聴衆に対し、「われわれは大きな壁を建設する。そしてメキシコが壁の費用を支払う。全額だ。メキシコはまだ分かっていないが、支払うことになる」と語った。

メキシコを訪問したトランプ氏

Photographer: Susana Gonzalez/Bloombergd

  このわずか数時間前まで、トランプ氏はペニャニエト大統領の招待でメキシコに滞在していた。両氏は非公式に会談し、不法移民や北米自由貿易協定(NAFTA)改正の可能性など、さまざまな問題を議論した。ただ、メキシコが壁建設費用を支払うかどうかについて、会談後の両氏の説明には食い違いがみられた。トランプ氏がその問題は議論されなかったと語ったのに対し、大統領はメキシコが費用を負担しないとトランプ氏に伝えたと主張した。

  トランプ氏はフェニックスで聴衆に対し、メキシコは壁の建設費用負担や国境監視の支援で協力的なパートナーになると言明。「メキシコはわれわれと共に取り組むだろう。それを私は確信している」と語った。

  トランプ氏はさらに、不法に国境を越えた人物や外国人犯罪者を強制送還するとした従来の方針をあらためて示した。「恩赦はない。われわれの世界へのメッセージはこれだ。わが国に不法に入国して合法的な地位を得たり米国の市民権を獲得したりすることはできない」と述べた。

原題:Donald Trump Affirms Nativist Immigration Vision in Fiery Speech(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE