【個別銘柄】クラリオン急伸、富士薬やヘリオス大幅高、原油関連安い

更新日時

1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  クラリオン(6796):前日比9.8%高の314円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8月31日付で投資判断を「中立」から「オーバーウエート」、目標株価は240円から370円に上げた。先進運転支援システム(ADAS)の収益貢献が円高デメリットの中でも顕在化する可能性が高まったと指摘。競合他社より早く事業の軸足をADASにシフトできる点を市場は評価するだろうとみる。2017年3月期営業利益予想を90億円から105億円(会社計画100億円)、18年3月期は95億円から115億円に増額した。

  富士製薬工業(4554):9.4%高の2625円。中外製薬(4519)が製造販売する急性前骨髄球性白血病治療剤「ベサノイド」(一般名:トレチノイン)に関し、11月1日から日本国内での製造販売承認を富士薬に承継することで合意した。ベサノイドはロシュ社が開発した経口投与による急性前骨髄球性白血病治療を可能にしたビタミンA誘導体。国内では1995年3月から発売されており、当面は中外薬の製品が流通するが、順次、富士薬の製品に切り替わる。

  ヘリオス(4593):4.7%高の1989円。脳梗塞急性期を対象とした体性幹細胞再生医療品「HLCM051」の日本での臨床試験が9月15日始まると31日に発表した。野村証券では、再生医療「3本の矢」の1本目の治験が開始、順調な臨床入りは良い知らせとの見方を示し、投資判断「買い」を継続した。

  原油関連株:国際石油開発帝石(1605)が2.6%安の875円、石油資源開発(1662)が1.7%安の2241円など。前日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅続落。先週の米在庫増加が予想より大幅だったことが嫌気され、WTI先物10月限は前日比1.65ドル(3.56%)安い1バレル=44.70ドルと、終値ベースで8月12日以来の安値となった。

  西松屋チェーン(7545):4.9%高の1491円。17年2月期営業利益見通しを75億2900万円から前期比44%増の85億2000万円に上方修正すると8月31日に発表した。値下げロス率が改善したことや、円高進行による仕入原価低減などが奏功し今期2度目の上方修正となる。SMBC日興証券では第3四半期以降はさらに円高効果が強まり、粗利率改善がけん引した業績上振れが引き続き期待できると分析。目標株価を1360円から1500円に引き上げた。

  マキタ(6586):4.4%安の7100円。JPモルガン証券は31日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」、目標株価は7500円から7300円に引き下げた。リチウムイオン電池製品の拡販などは中期的に評価できるが、これらの取り組みや原価低減、中国生産比率の高さから享受する元安メリットはおおむね再評価されたと指摘。17年3月期営業利益予想を740億円から700億円(会社計画600億円)、18年3月期は780億円から730億円に減額した。

  アデランス(8170):4.1%安の445円。BNPパリバ証券は31日付で投資判断を「買い」から2段階下の「ウエート下げ」、目標株価を600円から370円に下げた。第1四半期時点でレディーメイドのフォンテーヌはかろうじて営業黒字を維持しているレベルで通期営業赤字もありうる、国内ウィグ市場は低価格での新規参入が相次ぎ以前のような利益率確保は困難とみる。期間損益ベースおよび円ベースでの回復基調が明確になるまで下値余地があると分析した。

  ヤーマン(6630):5.7%高の2314円。アートネイチャー(7823)と頭皮ケアなどの商品を共同開発する業務提携を結んだと発表した。第一弾として10月上旬にヘッドスパ美容器「LABOMOヘッドスパリフト」を全国のレディースアートネイチャーサロンで販売する。

  デジタルガレージ(4819):6.1%高の1849円。いちよし経済研究所は31日付で投資判断を「中立(B)」から「買い(A)」に引き上げた。カカクコムを含む既存事業の成長率が予想を下回るとみて業績予想を保守的に見直したが、投資関連事業の収益性に安定感が高まっている点は評価できると指摘。株価水準の調整が進んでいることも投資判断引き上げの一因とした。

  田中化学研究所(4080):100円(14%)高の793円でストップ高。住友化学(4005)が田中化学の第三者割手増資を引き受け株式50.1%を保有する子会社にすると発表。田中化学は調達する約65億円をリチウムイオン電池向け製品増産設備や研究開発の設備投資に充当する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、田中化学にとってかなり大きな金額で、思い切った決定は量産採用のめどがある程度立ったためと推測、住友化はセパレータで実績があるが、今回の案件で正極材もラインアップに加われば、リチウムイオン電池材料業界で一段の地位向上が期待できるとみる。

  DMG森精機(6141):3.2%安の1105円。野村証券は31日付で目標株価を1380円から1220円に引き下げ、投資判断「中立」は維持した。16年12月期は円高と売上数量減が厳しいことから、営業利益予想を従来の250億円から前期比50%減の180億円に減額した。

  ダイヘン(6622):5.5%安の513円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は電力機器と半導体関連機器部門の拡大と原価低減では、円高や溶接メカトロ部門減少の影響を挽回しきれないと分析。第1四半期の進捗(しんちょく)と為替差損など踏まえ、17年3月期営業利益予想を83億円から81億円(会社計画80億円)に減額した。目標株価は620円から600円に変更、投資判断「買い」は継続した。

  リボミック(4591):100円(15%)高の770円でストップ高。大塚製薬と共同で米国特許庁に出願していた抗MKアプタマーが特許査定を受けたと31日に発表した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE