スーツに合わせる靴で採用判断も、銀行のエリート主義批判-英委員会

  • ロンドン金融街シティーの投資銀バンカー、半数が私学出身-調査
  • 英国全体で私学に通う学生は7%に満たない

英国の銀行業界に根付くエリート主義は、低所得者層の若者の就職を阻んでいる。英政府諮問委員会がリポートで指摘した。  

  社会移動委員会が1日公表した調査結果によると、英国全体で私立学校で教育を受ける生徒は7%に満たないのに、ロンドン金融街シティーで働く投資銀行トップバンカーの半数が私学出身だった。プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社の過去3年の新規採用者でこの割合をみると、10人中7人という。

  同委の委員長で元労働党議員のアラン・ミルバーン氏は電子メールでの声明文で、「頭脳明晰な労働者階級の子供らはこの不可解なルール」を知らないため、業界で働くチャンスを逃すとの見方を示した。

英国での求職イベント

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  リポートによると、特にコーポレートファイナンスや企業の合併・買収(M&A)を手掛ける人材の採用に携わるリクルーターは、候補者に「洗練」された特徴があるかどうかを見ている。低所得者層の応募者にはこうした洗練さはあまり見られない。具体的には、スーツに茶色の靴を合わせるかというドレスコードの知識や話し方で分かるという。また、普段の付き合いが仕事の経験を左右することも多く、新入社員の大半をオックスフォード大学やケンブリッジ大学といったエリート大の卒業生が占めた。

  階級で決まるような社会の天井を打ち破るため、雇用主は従業員の社会・教育面での履歴を把握し、公立校出身者に採用の可能性を広げなければならないと委員会は強調した。

原題:U.K. Banks Attacked for Elitism as May Targets Social Inequality(抜粋)

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