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米国株:下落、エネルギー安い-S&P500種は月初来の上げ失う

更新日時

31日の米株式相場は続落。原油相場が大きく下げたことが影響した。S&P500種株価指数は月初来の上げを失った。市場は現在、政策金利の道筋を見極めようと9月2日発表の雇用統計を待っている状況だ。

  米国の原油在庫が予想以上に増加したことが週間統計で示され、原油相場は1バレル=45ドルを割り込んだ。それを手掛かりにエネルギー株が売られた。

  オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏(ニューヨーク在勤)は「商品は感覚で取引される面が大きく、きょうはやや必要以上に大げさに反応した可能性がある」とし、「非農業部門雇用者数を控えており、どの市場も基本的に軟調だ。市場は様子見している」と続けた。

Views Of Fort McMurray As Canadian Stocks Rise A 2nd Day After Oil Climbed

原油安が米株に影響

Photographer: Ben Nelms/Bloomberg

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2170.95。ダウ工業株30種平均は0.3%下げて18400.88ドル。米証券取引所全体の出来高は約68億株と、3カ月平均と一致。

August Slips Away

  31日にADPリサーチ・インスティテュートが発表した民間部門の雇用者数では、着実な雇用の伸びが示された。政策当局者らは政策金利を緩やかに引き上げていくとの姿勢を表明しているが、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が先週、経済情勢について強気な姿勢を示したことから、9月にも利上げが実施される可能性があるとの見方が強まった。

  9月2日には8月の雇用統計が発表され、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定に影響を及ぼす可能性がある。市場で雇用統計への注目が強まる中、株式相場は今週に入り方向感に欠ける展開となっている。

  ブルームバーグが実施したエコノミスト調査の中央値では、8月の雇用者は18万人増が見込まれている。

  ボストン・プライベート・ウェルスのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ロバート・パブリク氏は「市場は9月の利上げ確率上昇を実感しつつある」とし、「利上げの可能性が高まると短期的には不安が生じる。きょうの相場展開にそれが見て取れる」と指摘した。

  8月全体の動きを業種別に見ると、公益株は6.1%安。月間としてはここ1年余りで最大の下げ。電気通信サービスは5.7%下げた。一方で情報技術と金融は月間ベースで続伸となった。

原題:All the Action in Stocks Happened Below the Surface This August(抜粋)
原題:Oil Rout Sends Stocks Slumping as S&P 500 Erases August Advance(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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