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ユーロ圏:8月のインフレ率は0.2%、予想下回る-ECB会合控え

ユーロ圏の8月のインフレは予想を下回る伸びとなった。欧州中央銀行(ECB)の定例政策委員会を来週に控え、景気見通しが悪化した兆候が強まった。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日発表したユーロ圏の8月の消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.2%上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.3%上昇だった。

  英国が国民投票でEU離脱を選択してから2カ月。ユーロ圏経済への影響が表れつつあり、刺激策の追加が正当化される可能性を示唆している。企業景況感と消費者信頼感が悪化し、企業幹部からは政治的な不透明性で受注が打撃を受けそうだとの声が上がっている。国際通貨基金(IMF)はユーロ圏の2017年成長率見通しをすでに下方修正した。ECBは来週の会合終了後に最新の予想を明らかにする。

  ノルデア・マーケッツの欧州担当チーフアナリスト、ホルガー・ザンテ氏(コペンハーゲン在勤)は「今回の統計は少し予想を下回る内容で、ECBが目標達成に苦慮している状況をあらためて浮き彫りにした」とし、「これはECBがまだ完了していないことを示す」と語った。

  ECBは現行の見通しで、インフレ率が2018年に1.6%に加速すると予想している。

  ユーロスタットの発表によれば、8月のコアインフレ率は0.8%と、前月の0.9%から鈍化した。ドイツで予想に反して0.3%に減速したほか、スペインでは物価下落局面が続いた。

  同日発表されたユーロ圏の7月失業率は10.1%で、6月から変わらずとなった。

原題:Euro-Area Inflation Undershoots Forecast Before ECB Meeting (1)(抜粋)

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