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【個別銘柄】メガバンクや東電H高い、東燃ゼネ急伸、田辺三菱薬安い

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31日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

  メガバンク:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は前日比4.2%高の564.1円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は4.3%高の3621円、みずほフィナンシャルグループ(8411)は3.8%高の179.7円。東海東京調査センターの仙石誠マーケットアナリストは、長期金利が8月以降にマイナス幅を縮めたことに伴い、長短金利差の拡大などが銀行収益に寄与すると期待されていると指摘。また、8月に入りバリュー株を物色する流れが続くなか、きのうは地方銀行株に買いが入り、きょうはメガバンク株が循環的に買われているとも話した。

Views Of MUFG, Mizuho And SMFG Bank Branches As Japanese Mega Banks Report Full-Year Earnings

みずほ銀行や三菱東京UFJ銀行など

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  東京電力ホールディングス(9501):12%高の417円。新潟県内にある柏崎刈羽原子力発電所の再稼働議論を押しとどめてきた泉田裕彦知事が、10月の知事選への出馬を撤回する意向を30日に示した。これを受け燃料費の削減につながる原発の再稼働が視野に入ったことが買いを誘った。同社は現在、原子力規制委員会が安全審査を行っている柏崎刈羽原発6、7号機の2基が稼働すると毎月最大で200億円の収益改善効果が見込めるとしている。

  東燃ゼネラル石油(5012):5.6%高の955円。2017年4月に予定しているJXホールディングス(5020)との経営統合に最終合意したと31日に発表した。JXHDの中核子会社で石油製品の精製・販売を手掛けるJXエネルギーを「JXTGエネルギー」に改め、東燃ゼネ石を吸収合併する。東燃ゼネ石株主には1株あたり2.55株のJXHD株を割り当てる三角合併方式をとる。JXHD株の30日の終値378.5円に対して東燃ゼネは904円の2.4倍になっており、単純計算で約7%のプレミアムが乗ることになる。JXHDの終値は2.2%高の386.9円だった。

  田辺三菱製薬(4508):3%安の1920円。みずほ証券は「エダラボン(一般名)」の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を適応症とする申請が米食品医薬品局(FDA)に受理されたが、想定していた 優先審査(8カ月)ではなく通常審査(12カ月)となったことはややネガティブだと指摘した。

  ミネベア(6479):11%高の1050円。モルガン・スタンレー MUFG証券は投資判断「オーバーウエート」、目標株価1300円を付与した。ミツミ電機(6767)との経営統合シナジーをミネベア株価は十分に織り込んでいないと指摘。統合時に発生する負ののれんを活用したミツミ電の構造改革や大量生産ノウハウ注入によるミツミ電の業績改善などで、ミネベアの営業利益は2017年3月期をボトムに拡大が続くと予想した。同時にミツミ電の投資判断を「アンダーウエート」から「オーバーウエート」、目標株価は380円から767円に変更しており、終値は9.6%高の641円だった。

  アルバック(6728):8.3%高の2914円。有機ELパネルへの投資活発化が製造装置メーカーの業績を押し上げると31日付の日本経済新聞が報じた。アルバックの17年6月期の関連装置受注高は前期比約3倍の350億円になりそうだという。SBI証の藤本誠之シニアマーケットアナリストは、半導体関連株が人気化していたところに、有機EL向け拡大との報道が重なり、半導体と有機ELの両方で受注拡大が見込めるアルバックに買いが集まったと指摘した。

  ホシザキ(6465):3.4%高の8270円。野村証券は30日付リポートで、業務開拓やソフト・ビジネスの強化、冷凍冷蔵庫の拡販、業務効率化で来期以降も増益基調の継続確度は高く、世界ナンバーワンブランドへの成長力は冷えていないと指摘。16年12月期も会社計画を超過し5期連続の営業最高益が予想されるとし、投資判断「買い」を継続した。

  イオンフィナンシャルサービス(8570):12%安の1905円。公募増資と第三者割当増資で最大約344億円を調達し、転換社債(CB)300億円も発行すると30日発表した。増資により発行済み株式数は最大8.1%増加、CB発行による潜在株式比率は5.1%となり、1株価値の希薄化が嫌気された。

  東映(9605):5.6%安の779円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は30日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に引き下げた。自社映画の競争力低下の影響から従来想定していた19年3月期の最高利益更新は困難になると分析。期待の「ONEPIECE FILM GOLD」の興行収入が同証想定ほど伸びないとみて、17年3月期の営業利益予想を175億円から前期比15%減の137億円(会社計画110億円)、来期を163億円から125億円、再来期を180億円から142億円に下方修正した。目標株価は1700円から990円に下げ。

  武蔵精密工業(7220):5.1%高の2078円。SMBC日興証券はリポートで、円高や独Hay社買収費用を除いた実質業績は好調で、一過性費用が一巡する18年3月期にはM&A効果が貢献する見通しだと指摘。17年3月期営業利益予想を105億円から115億円(会社計画110億円)に増額した。投資判断「アウトパフォーム」、目標株価2300円を維持した。

  アクロディア(3823):5.2%高の366円。フィンテック市場への参入を目的として、トレーディング向けプラットフォームを提供するスパークル社に出資すると30日に発表した。スパークル社はFXなどの金融市場の要望や取引の経験から求められている高機能と利便性の高い付加価値を提供する。

  アズビル(6845):2.6%安の3030円。SMBC日興証券はリポートで、目標株価を2850円から2660円に引き下げ、投資判断は「中立」を維持した。東京五輪を控え中期的にビルディングオートメーション(BA)事業を中心に緩やかな成長を想定するも、新基幹情報システムが依然として足かせになっているもようと指摘。18年3月期営業利益予想を230億円から210億円に減額した。

  デファクトスタンダード(3545):東証マザーズ市場に新規株式公開した。朝方から買い気配を切り上げ午前10時20分すぎに付けた初値は、公開価格1630円に対して41%高の2300円となった。同社はファッションやブランド品の買い取りサイト「ブランディア」を運営。16年9月期の売上高は前期比14%増の98億5100万円、営業利益は同69%増の3億3000万円を見込む。終値は2110円。

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