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知る人ぞ知るパリのバッグ老舗ゴヤール、高級ブランド大手も興味津々

  • シニョール氏による1998年の買収後、ゴヤールの売上高・利益は急増
  • ゴヤール買収にLVMHとケリングは確実に関心示すとオルテリ氏

パリのゴヤールは本当に裕福な人々の間で知られる存在だ。

  グッチルイ・ヴィトンとは違い、200年以上の歴史のあるフランスの高級バッグ・旅行かばんメーカー、ゴヤールは意図して沈黙を保ち、高級雑誌に広告を載せることもない。19世紀スタイルのトランク一つを5万2380ユーロ(約600万円)で販売する同社は、業界大手にまだ飲み込まれずに残っている高級ブランド企業の1社だ。

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パリ・サントノーレ通りの「E・ゴヤール」

24: A general view at the ’E. Goyard’ store in the ’Rue Saint Honore’

  事情に詳しい関係者は、仏ケリングのフランソワアンリ・ピノー最高経営責任者(CEO)は同社が展開するブランドの一つにゴヤールを加えることに反対することはないだろうと言う。

  ケリングも世界最大の高級品メーカー、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンもゴヤールに関心があるかどうか公式にはコメントしていないが、両社がゴヤール買収を検討するチャンスを見逃す可能性は低いと業界関係者はみている。

  サンフォード・C・バーンスタインの高級品担当シニアアナリスト、マリオ・オルテリ氏(ロンドン在勤)は「ゴヤールが売りに出されるような場合には、LVMHとケリングは確実に関心を示すだろう。ゴヤールというブランドはケリングのポートフォリオと相性が良さそうだ。LVMHは、ルイ・ヴィトンやフェンディ、セリーヌといった同社が展開するブランドと他社が競い合うようになるのを容認するよりは、革製品での市場シェア拡大を目指す可能性がある」と述べた。

  創業家から1998年にゴヤールを買収した事業家ジャンミシェル・シニョール氏は、世界中で新たに生まれた富裕層への販売を拡大することで同社の業績を好転させた。同氏はゴヤール売却を望んでいるかどうか話すことはない。同社はブルームバーグの問い合わせに対し返答を控えた。

  パリの商事裁判所への届け出によれば、ゴヤールの売上高は2013年に4110万ユーロに増加。2000年は114万ユーロにすぎなかった。入手可能なデータとしては最も新しい13年の利益も1280万ユーロに急増。売り上げの4%に届かなかった輸出が、その3分の1を占めるまでに増えている。

原題:Parisian Luggage Maker for the Truly Rich Seduces Luxury Giants(抜粋)

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