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中国G20首脳会議やFOMC控え元弱気派に勢い-人民銀を試す動きも

  • 会議後に市場は元安許容度を見極めようとする公算-スコシアバンク
  • ドル高に伴う圧力強まっているとバークレイズのタン氏

最近続いていた人民元相場の安定が終わりつつあるのかもしれない。

  デリバティブ(金融派生商品)市場は元安予想が再び強まっていることを示唆しており、3カ月物のインプライドボラティリティ(IV、予想変動率)は月間ベースで1月以来の大幅上昇に向かっている。人民元のプットオプション(売る権利)のコールオプション(買う権利)に対する割高感も大きくなっている。

  これまでは米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げが見送られ、中国の杭州で9月4、5両日開催される20カ国・地域(G20)首脳会議までは中国が人民元の安定維持を図ると投資家が予想していたことから、落ち着いた相場展開となっていた。

人民元の弱気派戻る

  国際通貨基金(IMF)は10月1日に特別引き出し権(SDR)の通貨バスケットに人民元を正式に組み入れる。G20首脳会議からSDR組み入れまでの間には、9月のFOMCもあることから、この間に中国人民銀行(中央銀行)が元安を容認する意向があるのかトレーダーは探りを入れている。市場では米国の9月利上げ確率が高まっている。

  スコシアバンクの高奇ストラテジスト(シンガポール在勤)は「5日のG20首脳会議終了後、市場は人民銀の元安許容度を試そうとする可能性がある。中国はG20の期間中に人民元が大きく動き、議題に上ることを望んでいない。SDRのインパクトはG20より小さいだろう」と述べた。

  バークレイズの外国為替ストラテジスト、デニス・タン氏(シンガポール在勤)は「ドル高に伴い圧力が強まっている。中国本土市場では今後の元安進行を見越した動きがあるかもしれず、そうした見通しに沿った資本動向になる」と指摘した。

原題:Yuan Bears Emerge From Hibernation as Fed Imperils G-20 Calm (1)(抜粋)

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