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日銀は衝撃を生み出す大規模緩和策実施も-UBSハーフェラー氏

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UBSウェルスマネジメントによれば、日本銀行は2%の物価目標達成に向け、「大規模な緩和プログラム」を発表する可能性がある。

  UBSウェルスマネジメントのグローバル最高投資責任者(CIO)、マーク・ハーフェラー氏はブルームバーグ・テレビとのインタビューで、「どの程度やるか、そしてある種の衝撃を生み出すことができるかどうかだ」と述べた上で、日本は「金融・財政の両面で大規模な景気刺激策を発表するか、物価目標を引き下げる可能性がある。今のところ、景気刺激の方に傾いているようだ」と話した。

UBS Global Chief Investment Officer Of Wealth Management Mark Haefale Interview

ハーフェラー氏

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  日銀の黒田東彦総裁は、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたシンポジウムで、必要があればちゅうちょなく追加緩和すると述べるとともに、緩和の余地は十分にあると発言した。また9月20、21の両日開く次回会合で、マイナス金利付き量的・質的金融緩和の政策効果について総括的な検証を行うことを表明した。

Falling Short

  7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は前年比0.5%低下。黒田総裁が異次元金融緩和に踏み切る直前の13年3月以来最大の下落幅となった。

  長期金利(10年物国債利回り)は先月、過去最低のマイナス0.3%に達した後、29日にはマイナス0.07%まで上昇。日銀は7月の政策決定会合で、指数連動型上場投資信託(ETF)買い入れ増額など金融緩和を実施したものの、国債買い入れの増額やマイナス金利幅の拡大には踏み込まなかった。

  UBSのウエブサイトによると、ハーフェラー氏は、UBSウェルスマネジメントで運用資産約2兆ドル(約204兆円)の投資戦略を統括している。

中央銀行の危険

  日銀が物価目標を達成できていないので、「日本と日銀はある種の危険領域に追い込まれており、そこから抜け出す必要に迫られるだろう」とハーフェーラー氏は話す。日銀は9月の次回会合で、金融緩和効果の総括的な検証を行う。同氏は現状の円相場でも緩和に踏み切るか、一段と円高が進むかどうか見極めるのかは「まだ分からない」と言う。

  同氏は、「日本の景気刺激策の歴史は一貫性がなかったことを考えれば、もう一回緩和すれば十分だとは言いがたい」とした上で、「物価目標を達成できていないので、追加緩和すると期待されている」と述べた。 

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