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ドル・円は100円台半ば、イエレン議長講演控えて慎重-日中値幅20銭

更新日時
  • 次回利上げタイミングにあまりリスク取らないはずだ-SMBC信
  • 「何も言わなければ50銭程度下がるかもしれない」-C・アグリコル

26日の東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=100円半ば付近で小幅な値動き。注目のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えて積極的な取引が手控えられ、日中の値幅は20銭にとどまった。

  午後3時39分現在のドル・円は前日終値比12銭安の100円41銭。日本株の下落に伴い一時100円39銭まで円買いが進む場面があったものの、徐々に値を100円台半ばに戻してもみ合った。朝方発表された日本の7月の消費者物価指数(生鮮食品を除いたコアCPI)は事前予想を下回ったが、市場の反応は限定的だった。

  SMBC信託銀行金融商品開発部のシニアマネジャー、シモン・ピアンフェティ氏は、1年前のジャクソンホールの時よりも株価や原油相場、物価指数、失業率など「米国のマクロは良く見える」とした上で、「イエレン議長はどちらかというとタカ派的だろうが、次回利上げのタイミングについてあまりリスクは取らないはずだ」と予想。ドル・円については「個人的には100円より下では買い始めたい」と述べた。

ドル・円は100円台半ば中心に推移

  イエレン議長は日本時間26日午後11時にカンザスシティー連銀の年次シンポジウムで講演する。題目は「金融政策のツールキット」。27日には日本銀行の黒田東彦総裁が総括パネル討論会に参加する。

  カンザスシティー連銀のジョージ総裁は25日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米経済は完全雇用に近づいておりインフレは当局の目標に向かって上昇しているとし、利上げは正当化されるとあらためて表明した。ダラス連銀のカプラン総裁は、経済専門局CNBCテレビとのインタビューで、追加利上げへの「論拠は強まりつつある」と発言。ブルームバーグとのインタビューでは、FRBは金利を「辛抱強く、緩やかに、慎重に」引き上げるべきだとの見解を繰り返した。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場動向に基づくブルームバーグの算出によると、年内の利上げの予想確率は25日時点で57%と前日の54%から上昇した。9月の確率も32%と28%から上昇している。

  クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、「ドル・円はジャクソンホール待ちにはちょうど良いレベルにいるので、動けない」と指摘。イエレン議長講演については、「何も言わないと思っている向きが大半なので、少しタカ派の時はリスク。中立よりも少しタカ派寄りならドル買いに動くだろう。何も言わなければ50銭程度下がるかもしれない」と話した。

  総務省が発表した7月の全国コアCPIは前年比0.5%低下した。マイナス幅は前月(0.4%低下)から拡大し、ブルームバーグがまとめた予想中央値(0.4%低下)を下回った。物価の基調を見る上で参考となるコアコアCPIは0.3%上昇と、これも事前の予想(0.4%上昇)を下回った。 

  ダラス連銀のカプラン総裁はブルームバーグとのインタビューで、日本銀行が導入したマイナス金利政策がしっかり効果を発揮しているかどうかは「まだ判然としない」とした上で、金融政策だけでは日本が直面している問題を解決できないとの考えを示した。

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