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欧州債:イタリア債、ほぼ変わらず-先行き不透明も需要根強い

25日の欧州債市場ではイタリア国債がほぼ変わらず。ユーロ圏内で政治的不透明感や銀行問題が高まりつつあるにもかかわらず、高リスク国債に利回りを追求する投資家らの需要が続いていることを浮き彫りにした。

  欧州中央銀行(ECB)が資産購入プログラムを着実に進めていることから、アレッティ・ジェスティエレ(ミラノ)のファブリツィオ・フィリオニ最高投資責任者(CIO)は、ドイツ国債よりもイタリアやスペインなどの周辺国債を選好している。

   イタリアではレンツィ首相が今年後半に自らの進退を賭けて憲法改正の是非を問う国民投票を実施。スペインでは昨年12月から総選挙を2回経たにもかかわらず、安定した政権を樹立できていない。

  フィリオニ氏はイタリア10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が1月の水準まで縮小すると予想。欧州経済の安定化とECBの緩和策が周辺国債を支えるほか、米当局による金融引き締めがドイツ国債などの比較的安全な資産への重しになるだろうとの見方を示した。

  「自分の持ち高で最も大きいのは、中核国債に対する周辺国債のロングだ」と明らかにし、「極めて不透明な環境下で、唯一確実なのはスプレッド縮小だ。ECBの緩和継続が確実なため、このスプレッド狙いはどのような状況でも極めてうまく行くだろう」と語った。

  ロンドン時間午後4時現在、イタリア10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの1.13%。同国債(表面利率1.6%、2026年6月償還)価格は104.38。同年限のドイツ国債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01)上昇のマイナス0.075。両国債のスプレッドは120bpとなった。

  フィオリニ氏はスプレッドが年末までに100bpと、1月15日の水準まで縮小すると予想。米利上げについては12月を見込んでいる。

Tightening Spreads

原題:Aletti’s Biggest Bet Is Positive on Europe’s Peripheral Bonds(抜粋)

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