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8月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドル堅調,FRB議長講演控えゴールドマンは円など注目

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は26日にワイオミ ング州ジャクソンホールで開かれる年次シンポジウムで講演するが、こ の講演でサプライズがあった場合に最も値動きが大きくなるのはポンド と円、ニュージーランド(NZ)ドルの3通貨だと、米ゴールドマン・ サックス・グループは予想している。

ゴールドマンのアナリスト、ロビン・ブルックス氏とマイケル・ケ ーヒル氏の調査によれば、これら3通貨は過去3カ月において、米国と それぞれの国の間の2年債利回りの差の変化に最も敏感に反応してい る。ドルにプラスとなる方向で利回り差が0.1ポイント変化した場合、 ポンドは1.5%押し下げられる可能性があると調査は指摘している。

26日のイエレン議長の講演で米金利の道筋についてヒントが示され ると、市場では広く見込まれており、世界的に為替のボラティリティは 1カ月ぶりの高い水準に上昇している。

ブルックス、ケーヒル両氏はリポートで「最近の米金融当局者の発 言の方向性は間違いなくハト派寄りだが、金融当局の今年のコミュニケ ーションは一貫性に欠けているといえるのも確かだ」と指摘。「ポンド と円、NZドルは、26日にサプライズがあった場合に最も大きく反応す るだろう」と続けた。

24日の外国為替市場ではニューヨーク時間午後5時現在、世界の為 替のボラティリティを示すJPモルガン・チェースの指数は10.31と、 終値ベースで7月25日以来の高水準に並んだ。主要10通貨に対するドル の動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%高。 ドルは対ユーロで0.4%高の1ユーロ=1.1265ドル。対円では0.2%上げ て1ドル=100円45銭。

先物市場に織り込まれる9月の利上げ確率は28%と、週初時点で の24%から上昇。年末まででは54%となっている。

トロント・ドミニオン銀行のシニア為替ストラテジスト、メイゼ ン・アイサ氏は「取引高の面ではかなり静かで、それはつまり、たとえ 小さな規模でも何かが起きた場合にボラティリティが高まりやすいこと を意味する」と指摘。「ドルはここ数週間に十分売られてきており、現 在のリスクは上方向のようだ」と続けた。

原題:Goldman Sees Pound, Yen and Kiwi Most Exposed to Yellen Shock(抜粋)

◎米国株:下落、医薬品安い-イエレン議長講演控えた小康に終止符

24日の米国株は下落。ワイオミング州ジャクソンホールで今週行わ れるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に、この ところの株式相場には大きな変動が見られなかったが、この日は製薬株 の売りに圧迫された。

医薬品メーカーのマイランは5.4%安。急性アレルギー反応の応急 措置に使われる自己注射薬の大幅値上げについて、マイランは議員らか ら説明を求められた。

S&P500種株価指数は前日比0.5%下げて2175.44。ナスダック総 合指数は0.8%安と、3週間ぶりの大幅下落となった。ダウ工業株30種 平均は65.82ドル(0.4%)安の18481.48ドルだった。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「薬 品価格に関するニュースや原油安が材料となった」と述べ、「終盤にな ってこれらの材料に反応した理由は分からない。この日は午後遅くまで ボラティリティ指数(VIX)が高かった。まるでオプション取引トレ ーダーが売りを予見していたかのようだ」と続けた。

S&P500種のヘルスケア関連銘柄はここ2カ月で最大の下げ。ア ラガンとバイオジェンはいずれも大幅下落。メルクも安い。ナスダッ ク・バイオテック指数は3.4%下げた。素材株は金属価格の下落が嫌気 され値下がりした。フリーポート・マクモランは7.5%安と、ほぼ2カ 月ぶりの大幅安となった。

一部金融政策当局者のタカ派的な発言や高値水準にある株価、さら に弱い経済データなどから良好だったS&P500種の伸びが抑制され た。同株価指数は今月に入り高値を更新した。この日の朝発表された7 月の米中古住宅販売件数は市場の予想以上に減少した。前月は9年ぶり 高水準だった。

原題:U.S. Stocks Fall as Drugmaker Selloff Ends Lull Before Yellen(抜粋)

◎米国債:5年債ほぼ変わらず、利上げ見通し依然不透明-入札好調

24日の米国債市場で5年債相場はほぼ変わらず。この日実施された 5年債入札は需要が旺盛で、年内利上げ見通しはまだ市場に浸透してい ないことがあらためて示された。

発行額340億ドルの5年債入札では、外国中央銀行や投資信託を含 む間接入札者による落札額が過去最高となった。前日の2年債入札では 応札倍率が5月以降の最高に達し、市場が年内利上げの可能性に対して 無頓着だと米金融当局が最近発した警告は受け流された格好。

ワイオミング州ジャクソンホールでのイエレン米連邦準備制度理事 会(FRB)議長講演を26日に控え、次回利上げのタイミングが見えて こないことから米国債相場は今月、狭いレンジにとどまっている。

ウエスタン・アセット・マネジメント(カリフォルニア州パサデ ナ)のマネーマネジャー、ジョン・ベロウズ氏は「潜在成長率を上回る 景気拡大と金融状況の改善、インフレ期待の上昇という、追加利上げの 条件はまだ満たされていない」とリポートで指摘。「イエレン議長は次 回利上げの時期についての質問は避けて、もっと大局的な考えに集中す るだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、ニューヨ ーク時間午後5時現在の5年債利回りはほぼ変わらずの1.14%。同年債 (表面利率1.125%、2021年7月償還)価格は99 29/32。利回りは今月 に入ってから18ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)のレンジで 推移、2014年2月以降で最小の値幅となっている。2年債利回り は0.76%、10年債利回りは1.56%。

ブルームバーグがまとめた先物市場のデータによれば、9月利上げ の確率は28%として織り込まれており、昨年末時点の87%から低下して いる。一方、12月までの利上げの確率は約54%。昨年末は93%だった。

モントリオール銀行の金利トレーダー、バーラ・シェリダン氏(ロ ンドン在勤)は「問題はFOMCの信頼性だ」と指摘する。「すでに利 上げを信じて膨大なマネーが失われた。初回利上げから6カ月間、何も 動かなかった時点ですでに記録破りであり、前代未聞の事態だ。最初の 利上げからもう8カ月だ」と述べた。

5年債入札では間接入札者の応札比率が68.7%と、これまでの最高 を記録した。過去10回の入札での平均は58.4%。最高落札利回り は1.125%。応札倍率は2.54倍と、5月以降の最高だった。7月26日の 前回入札では2009年以来で最低の応札倍率だった。

米財務省は23日に2年債(260億ドル)の入札を実施。最高落札利 回りは0.76%、応札倍率は、これも5月以降で最高の2.83倍だった。

原題:Appetite for Short-Dated U.S. Debt Shows Doubts on 2016 Fed Move(抜粋)

◎NY金:反落、2週ぶり大幅安-FRB議長講演控えポジション整理

24日のニューヨーク金先物相場は反落。2週間ぶりの大幅安となっ た。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を26日に控 え、ポジションを手仕舞う動きが広がった。同講演は利上げのタイミン グに関して手掛かりを与える可能性がある。

RBCウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ジョー ジ・ジロ氏(ニューヨーク在勤)は電話インタビューで、「金を今ロン グにすることは、極めて危険だ」と指摘。「米金融当局者の講演はタカ 派的になることが見込まれる」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日 比1.2%安の1オンス=1329.70ドルで終了。5日以来の大幅下落となっ た。

銀先物12月限は2%下げて18.688ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のパラジウムとプラチナも値下がりした。

原題:Gold Sinks Most in Two Weeks as Traders Await Fed Rate Guidance(抜粋)

◎NY原油:大幅反落、予想外の米在庫増で1週間ぶり安値引け

24日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅反落し、1週間ぶり安値で引け た。先週の米在庫が予想外に増加したことが統計で示された。9月にア ルジェで開かれる石油輸出国機構(OPEC)の非公式会議について、 イラン石油相はまだ出席の是非を決定していないと発言。前日には出席 の意向が確認されたとロイターは報じていた。

ジョン・ハンコック(ボストン)で石油・天然ガス関連の債券ポー トフォリオを運用するマネジングディレクター、アダム・ワイズ氏は 「需給ファンダメンタルズは依然として供給超過だ」と指摘。 「OPECをめぐる臆測が飛び交うなか、在庫の積み上がりという予想 外のニュースが流れた。そのためにレンジ取引とはいえ、相場はずるず ると下げた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日 比1.33ドル(2.77%)安い1バレル=46.77ドルで終了。終値ベースで 8月16日以来の安値。ロンドンICEのブレント10月限は91セント (1.8%)下げて49.05ドル。

原題:Oil Falls to One-Week Low After Surprise U.S. Crude Supply Gain(抜粋)

◎欧州株:続伸、銀行株高い-低ボラティリティで投資家信頼感戻る

24日の欧州株式相場は上昇。ここ1年余りで最もボラティリティが 低く、投資家信頼感が徐々に戻りつつある状況を受けて、指標のストッ クス欧州600指数は3日続伸した。

ストックス600指数は前日比0.4%高の344.93で終了。銀行株指数は 英国が国民投票で欧州連合(EU)離脱を選択して以降の最高に達し た。イタリアのウニクレディトが8%上昇したほか、ドイツのコメルツ 銀行とスイスのUBSグループも大幅な上昇。ユーロ圏の株価下落に備 えたオプション費用に連動するVストックス指数の今月の平均は、2015 年3月以来の低水準となっている。

ノッツ・ストゥッキ(ジュネーブ)のファンドマネジャー、ピエー ル・ムートン氏は、「日和見主義的な投資家にとっては好機だ」とし、 「多くの株価がかなり抑えられており、一部の投資家がこの機会を利用 しているのは明らかだ。だが、誰もが完全にリスクオンの状態にあるわ けではなく、今のところ市場を試しているだけだ。この先、数多くの注 目材料がある」と語った。

原題:Banks Lead Europe Stocks Up 3rd Day in Calmest Market in a Year(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債、ほぼ変わらず-5年債落札利回り過去最低に並ぶ

24日の欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。利回りがゼロを 下回る水準にとどまっている状況でも、5年債入札で同国債の需要に影 響が表れる兆しはなかった。

欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムに基づくと、ドイツ 5年債は利回りが中銀預金金利のマイナス0.4%を下回っているため購 入対象とはならない。にもかかわらず、約2週間ぶりの国債入札では十 分な応札があり、落札利回りは過去最低に並んだ。

RIAキャピタル・マーケッツのストラテジスト、ニック・スタメ ンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「夏枯れを背景に供給も少ない状 況で、ドイツは例外だ」とし、「ECBが大規模な国債購入を続けてお り、これが中立的なバイアスとなっている。需給が非常に良好な中でボ ラティリティは極めて低く、レンジ相場の環境にある」と語った。

ロンドン時間午後4時7分現在、既発のドイツ5年債利回りはほぼ 変わらずのマイナス0.513%。同国債(ゼロクーポン、2021年10月償 還)価格は102.665。6月24日にはマイナス0.635%まで下げ、これまで の最低を記録した。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りはマイナス0.085%で、 これもほぼ横ばい。今月は10ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)のレンジ内で推移している。

原題:Germany’s Bonds Undisturbed as Sales Resume After Two-Week Break(抜粋)

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