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ブラックロック、ETF10本を閉鎖へ-運用成績プラス38%でも人気薄

  • 運用資産規模が小さい中南米ETFなどを今月閉鎖する予定
  • 「淘汰は良いことだ」とUBSのストラテジストは指摘

運用成績がプラスというだけではファンド業界で生き残るには不十分だ。資産運用最大手の米ブラックロックは、年初来リターンがプラスであるにもかかわらず、上場投資信託(ETF)10本を今月中に閉鎖する予定だ。このうち「iシェアーズMSCI新興市場・中南米ETF」はプラス38%のリターンを残した。

  運用成績が好調でもブラックロックが閉鎖を決めたのは投資家にあまり人気がないためだ。これら10本のETFにはインフレ連動債や高利回り債、新興市場を主な投資対象とするポートフォリオが含まれており、1本当たりの平均運用資産は3000万ドル(約30億1000万円)。中南米ETFの運用資産は900万ドルにとどまっている。

BlackRock Inc. Ahead of Earnings

ブラックロック

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

  
  ETFの清算はかつては資産運用ビジネスで致命的な信用失墜を意味したが、最近は珍しくなくなった。ETFの総運用資産が過去5年で倍増したことが、振るわないETFの閉鎖を運用会社に促しており、「ゾンビETF」と呼ばれ、トレーディングや投資の対象にほとんどならないファンドがますます閉鎖に追い込まれている。

  業界全体で今年多く閉鎖されているのは中国資産需要を当て込んだETFと、為替ヘッジ戦略のETF。いずれの戦略も多額の資金を集めたは一部のファンドだけだった。

  UBSウェルス・マネジメントのETFストラテジスト、デービッド・パールマン氏(ニューヨーク在勤)は「淘汰(とうた)が行われるのは良いことだ。運用成績という観点からは成功でも、資金が集まらなければ生き残れない。資産も大きいがそれが全てではなく、存続するには一定の基準を満たす必要がある」と説明した。

原題:At BlackRock Even a 40% Gain Can’t Save ETFs From the Trash (1)(抜粋)

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