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債券反落、日銀オペ結果受け中期債安-20年債は入札後の売りとの見方

更新日時
  • 入札後の利益確定、イベント待ちで上値追いにくい-BNPパリバ
  • 10年マイナス0.1%や中期マイナス0.2%台は買い進みづらい-岡三証

債券相場は反落。日本銀行の長期国債買い入れオペの結果を受けて中期ゾーンの売りが目立った。前日の20年債入札結果が順調で、好需給の見通しを背景にイールドカーブのフラット(平たん)化が続いていた超長期ゾーンにも利益確定の売りが出たとの見方が出ていた。

  24日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比6銭高の151円62銭で取引を始め、直後に151円66銭を付けた。いったん151円57銭まで上げ幅を縮め、日銀オペの通知を受けて戻す場面もあったが、午後は下落転換。一時151円40銭まで売られ、結局12銭安の151円44銭で引けた。

長国先物の日中取引推移

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.10%で推移していたが、午後はマイナス0.08%まで上昇。新発5年物128回債利回りは横ばいのマイナス0.185%からマイナス0.17%に上げた。新発20年物157回債利回りは1.5bp低い0.24%と12日以来の水準を付けたが、午後は0.26%に上昇。新発30年物51回債利回りは1.5bp上昇の0.325%まで売られた。

  BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、「20年債入札がしっかりで超長期債が堅調になった流れを引き継いで始まったが、入札後の利益確定が出たのだろう」と指摘。「20年債は0.3%近辺を目線に、これまで売られ過ぎていたのを修正する動きで買いが入ったが、その後の利益確定売りではないか。次のイベント待ちで上値を追いにくい」と言う。

  日銀が実施した今月8回目の長期国債買い入れオペの結果によると、残存期間「3年超5年以下」と「10年超25年以下」と「25年超」の応札倍率が前回から上昇した。平均落札利回り較差は「3年超5年以下」がプラス0.002%、「10年超25年以下」はマイナス0.009%、「25年超」はマイナス0.004%だった。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、日銀オペ結果について、「中期は利回りが若干甘め。超長期はほぼ実勢水準だが応札が膨らんだ」と指摘した上で、「想定内の展開。昨日に買ってもうかった人は今日売って終わり。10年債のマイナス0.10%や、中期もマイナス0.2%台は買い進みづらい。金融政策の不透明感は続いており、下値では買いが入るが、上値を積極的に買う人はいない」と言う。

好需給と金融政策の不透明感

  朝方は相場はブルフラット化の流れが継続して超長期ゾーンを中心に堅調だった。10年超の日銀オペはこの日も含めて月内2回の実施が見込まれる上、9月に国債償還を控えて、今月末は保有債券を長期化する需要も見込まれる。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「日銀の9月の『総括的な検証』を材料に売る局面もいったん終わった感じ。目先の金利の上限も見えたので、好需給が金利低下をサポートしやすい」との見方を示す一方、「さまざまな報道を背景に先行きの金融政策に対する警戒感はぬぐえず、大幅なラリーも見込みづらい。ブルフラット化の動きも緩やか」と予想する。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が26日にジャクソンホールで講演する予定で、今後の金融政策を見極める姿勢から米国債相場は小動き。BNPパリバ証の藤木氏は、「不透明感がある中で、ここから上にも下にも行きにくい」と言う。岡三証券の鈴木氏は、「今週は参加者もやる気に乏しく、取引も盛り上がっていない」と指摘する。

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