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欧州債:ドイツ債上昇、米当局のタカ派発言も売り浴びせ誘発せず

  • ユーロ圏のインフレ期待は引き続き低調、ドイツ債の売り加速せず
  • ドイツ10年債利回りは7月22日以来マイナス続く

22日の欧州債市場では、ドイツ国債が他のユーロ参加国の国債とともに上昇。先週は売りが続いたドイツ債だが、急落する兆しはまだ見せていない。投資家のインフレ期待が低調にとどまる中で、欧州中央銀行(ECB)が追加金融緩和に踏み切る根拠が強まっていることが背景にある。

  インフレ期待の指標である5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレートは7月のECB会合以来ほとんど動いておらず、過去最低から約6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)しか離れていない。

インフレ期待は低調

  週末には米金融当局者から、米金利見通しについてタカ派的なコメントが聞かれた。これを受けて一部の投資家の間では、年初来のドイツ債上昇が行き過ぎではないかとの見方が浮上した。同国債のおよそ3分の2の利回りがECBの預金金利であるマイナス0.4%を下回り、ECBの買い入れ対象から外れている。

  コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュナウツ氏 (ロンドン在勤)はただ、「米金融当局のコメントは、ドイツ債にとって必ずしも弱気材料にならなかった」と指摘。米当局が誘導する金融引き締めで米国債利回りと共に欧州債利回りが上昇するという懸念があっても、「ECBが政策スタンスをいっそう緩和的にするとの期待が投資家の間で高まるかもしれない」という。

  ロンドン時間午後4時4分現在、指標のドイツ10年債利回りは5bp低下のマイナス0.083%。2026年8月償還のゼロクーポン債価格は0.507上昇の100.829となった。

  

原題:Rout in German Bonds Is Elusive as Inflation Wagers Favor Bulls(抜粋)

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